学園[7]
入学試験の後に宿屋へと戻ったラズル達は、メイとメイの母に挨拶をしていた。
「8日間世話になったな」
「いえいえ、是非また泊まりに来て下さい」
「クイナちゃん....また来てね?」
「うん!また泊まりに来るよ!」
クイナとメイはこの8日間の間でとても仲良くなっていた。
「ネラちゃんもまた来てね!」
「キュイ♪」
「........」
「........」
「あれ?俺には何も無いの?」
「あはは!冗談ですよ!ラズルさんも是非また家に泊まりに来て下さいね!」
「おう、その時はまたこいつらと仲良くしてやってくれ」
「勿論!」
「じゃあ、そろそろ行くとするか」
「はい!」
「ありがとうございました!」
「またねー!!」
「バイバイ!!」
こうして宿屋を後にしたラズル達は入学式へ出る為に再び〈学園エスクエラ〉へと来ていた。
「今日から学園生活....か」
「うわぁ!楽しみです!」
中へ入って行くとホールの様な場所へ案内され、中では新入生達が全員適当な席へ着いていた。
ラズル達も適当な席へと着き、しばらく待っていると杖を突いた老人がホールのステージへと現れ、急に入学式を始め出した。
「まずは合格おめでとう。儂はこの学園の学園長のセネクスだ。これより入学式を始める」
「儂も君達の試験を見せて貰ったが今年はレベルが高かったので楽しめたよ」
「...さて、始めにこの学園について軽く説明をさせて貰うとしよう」
「知っての通りこの学園は年齢により通う部が異なっている」
「今ここに居る君達は全員2部へ通う者達だ」
「君達の年齢は16から20とバラバラだろうが、途中で退学などしない限り皆等しく3年間通って貰う」
「なので2部の1年生、2年生、3年生というように2部の中でも分かれている」
「自分よりも年下の者が上級生なんて事も良くある事だがあまり気にしない様に」
「次にこの学園では3年間主に戦闘について学んで貰う」
「勿論戦闘だけという訳では無いが、ほとんどが戦闘についてだと思っていくれて構わない」
「定期的に試験があるが、戦闘に関する試験と知識に関する試験の両方があるので頑張ってくれたまえ」
「次に君達は学生寮に2人1部屋で3年間生活して貰う。誰と同じ部屋になるかはまた後程説明しよう」
「次にこの学園の創立についてだが…………」
次々と学園について説明をしてくれる学園長。新入生は皆それを真面目に聞いていた。
「クカァァァ....」
ラズル1人を除いて。
「ちょっとラズルさん!流石に寝るのは不味いですって!」
「....んぁ?あれ、まだ話してんの?」
「かれこれ2時間近く話してねぇか?」
「まぁ、確かに長いですけど....」
「いや、学園の創立についてとか誰が興味あるんだよ」
「あの子凄い目を輝かせて聞いてますけど」
クイナが指を指した先には身を乗り出して学園の創立について聞いている男子生徒が居た。
「あれは例外だ。ん?てかあれフランじゃねぇか?!」
「えっ?あ、本当だフランさんですね」
「あいつこんな話に興味あんのか....」
「どっかの誰かさんと違って熱心ですね~」
「クカァァァ....」
「私の煽り無視されてる?!」
そんなこんなで長い長い学園長の話は3時間経った所でようやく終わったのだった。
「以上で入学式を終わりとする」
ほんの2時間前は真面目に話を聞いていた新入生達のほとんどの目が死んでいた。
パチパチパチパチ!
そんな中フランは笑顔で拍手をしていた。
「これより君達のクラス分布表を配るので、自分のクラスへと向かい指定された席に座っておくように」
教師らしき人達が新入生へクラス分布表を配っていく。
「ええっと俺は.....Aクラスだな」
「?!私もAクラスです!」
「やりましたね!一緒ですよ!」
「ああ。フランにも聞いてみるか」
ラズル達は1人で居たフランの元へ向かう。
「よっ!また会ったな」
「ん?あっ!ラズルとクイナ!クラスはどうだった?」
「俺もクイナもAだ。そっちは?」
「2人共Aかぁ....」
「あ....別のクラスだったんですか?」
「残念だなぁ」
「ラズルとクラス対抗戦で戦おうと思ってたのに同じクラスだから戦えないや!」
フランは口では残念と言っているが、ラズル達と同じクラスだった事をとても嬉しそうにしている。
「お、そんなのあるのか」
「ラズルさん途中で寝てたから聞いて無かったんですね....」
「ははっ!ラズルらしいね」
「まぁ、1年は無事3人共同じクラスになった事だし改めて3年間宜しくな!」
「「宜しく(ね)お願いします!」」
また外せない予定が入ってしまったので、7月30日までお休みさせて頂きます。7月と8月は予定が多い為休む事が多いと思われますが、それ以外の日は頑張らせて頂きますので宜しくお願いします!




