王都[5]
まだ完全に決まった訳では無いのですが、これからは毎日0時に投稿になると思われますので、宜しくお願い致します。
ラズル達は依頼の為にとある森へ来ていた。
「また森かよ...もう良いって」
「仕方無いですよ、一番近い場所で薬草採取もゴブリン討伐も出来るのがここなんですから」
「先にどっちから片付ける?」
「ラズルさんと私の場合【収納箱】と【収納袋】がありますから、薬草をいくら取っても邪魔にはならないので同時進行が良いと思います」
「だな、じゃあ薬草を採取しながら出会ったゴブリンを適当に狩るという事で」
「了解です!」
ラズルは薬草を探すが中々見つからずにいたが、クイナは自慢の嗅覚により数本の薬草を取ってはいたものの依頼達成とまではいかない。
「全然見つかんねぇ!」
「これ思ってたよりも難しいですね...」
「新人はこんなのをこなしているのか...」
「かなりずるいが仕方無いな」
「【捜索】」
ラズルは【捜索】を使い薬草とゴブリンの位置を把握する。
【捜索】とは、ラズルが探そうとしたものを範囲内で見つける事が出来る神力を使用する技である。
「近くに薬草が固まってる場所があるからそこに行くぞ。それと、同じ場所にゴブリンが近くに4体居る」
「え?何でそんな事分かるんですか?」
「あれだよ、スキルだよスキル」
「....ラズルさんって本当に便利なスキルしか持ってないですね」
「あれ?そういえばネラちゃんはどこに行ったんですか?」
「あぁ、さっきどこか遊びに行った」
「えっ?!放っておいて大丈夫なんですか?」
「大丈夫大丈夫、あいつ結構強いし、近くに脅威となるものがない事は確認済みだ」
「なら良いんですけど...」
「その内戻ってくるって」
「じゃあ薬草採取と行きますか」
ラズルとクイナは薬草が固まっていた場所へ向かうとそこには緑色の小型の魔物が4体居た。1つ気になる点があるとすれば全員が全裸な事、お陰でブツが丸見えであった。
「あれがゴブリンって奴か?...まじかよ近付きたくねぇ...」
「はわわわわ...何てもの見せてくるんですか!」
「何あれゴブリンの最新ファッション?」
「私は今、人として生まれた事にとても感謝しています」
「あいつらって強いの?」
「個々としてはとても弱い魔物ですが、集団だと中々に厄介な魔物です」
クイナがゴブリンについて説明している間にラズルはもう既にゴブリン達を始末していた。
「ったく、粗末なもん見せつけやがって」
「...まぁラズルさんの敵では無いですよね」
「ええっと持って帰るの耳だっけ?」
「はい、右耳を剥ぎ取って下さい」
「後6体か~」
ラズルは4体のゴブリンの右耳を剥ぎ取り、薬草が固まっていた場所へと近付く。
「?!」
「どうしたんですか?」
「クイナ、俺はゴブリンを討伐したよな?」
「え?はい、それが何か?」
「じゃあ、薬草採取はお前がやるべきだよな!」
「えっえ、え?!どういう事ですか?」
「取り敢えずそこに薬草が12本あるからちゃんと取ってくれ!」
「えぇ...?まぁ、勿論構いません......が」
そこにあったのは確かに薬草が12本であった。
しかし、本来薬草には付いていない物体…否、付いてはいけない物体が付着していた。
緑色の薬草に茶色い物体が付着していたのだ。
「..........うわぁ」
茶色い物体を見てしまった気持ちと、ラズルがそれを女である自分に押し付けた事に対する気持ちが漏れ出した。
「ラズルさん...これ見てどう思います?」
「ふむ、まだ輝きを持っている事から出したばかりだと推測出来るな。形といい色といい、先程のゴブリンは健康そのものだ」
「そんな事は聞いて無いですよ!ていうか無駄に詳しい?!」
「えっ、何ですか、これを私に取れと?」
「いや、だってさっき俺も丸出しゴブリン討伐したし....」
「だからといってこれは女の子である私にやれと?」
「うん!」
「そんな純粋な笑顔で何て恐ろしい事を?!」
「せ、せめてです!せめて半分ずつ取りましょうよ!」
「それだったらお互い嫌で平等です!」
「えぇー.....良いよ」
「あれ?意外にも素直ですね。もっと粘ると思ったのですが...」
「その代わりにお前が先に6本取ってくれ」
「ラズルさんも後で絶対にやって下さいよ?!絶対ですからね!」
「当然、俺は約束は守る」
クイナは近くにあった葉っぱを手袋代わりとし、成るべくブツを避けながら6本採取する。
「うぅ~..最悪です....」
「はい!次ラズルさん!」
クイナは自分が終わった為、笑顔でラズルの方を見る。
「【水生成】」
ラズルの手から透き通った綺麗な水が出てきて、薬草に付いたブツを綺麗サッパリ洗い流す。
「なっ?!」
直ぐにラズルは綺麗になった薬草を6本採取した。
「はい終わり」
「何で私の時はそれやってくれなかったんですか?!」
「えっ?あ!ごめんごめん、心の準備してたから気付かなかったよ!」
「ラズルさん....私を怒らせるといつか酷い目に会いますからね」
「ほー、そりゃ怖いなぁ~」
「ぐぬぬぬぬ...絶対やり返してやります!」
「はっはっは!俺に何か仕掛ける時は自分もやられる覚悟をしとくんだな!」
何やかんや言って楽しそうな2人の声は森中に響いていた。
しかし、それによりナニかが近付いて来ている事をまだ2人は知らない。




