本性[2]
今回途中でちょっとだけ下品な言葉が混じっていますが特に気にしないで下さい。
『キャーー!!レギナ様ーー!!』
『レギナ様ーー!!頑張って下さーい!!』
まだ始まっていないというのに1部生達は既に大盛り上がりであり、レギナもその歓声に笑顔で答える。
「へー、やっぱ王女なだけはあって凄い人気ですね。皆レギナの事を応援してますよ」
「人気ねぇ....あれやられる方からしたら面倒なだけなんだけどな」
「あはは、確かに僕もああいうのちょっと嫌だなぁ」
「あれ?ラズル君経験した事あるんですか?」
「昔な」
「うふふ、ですよね」
「アリアさん最近当たり強くなってません?」
「そんな事よりもラズルの担当の子出て来ないけど大丈夫なの?」
「まぁ、この雰囲気だと出にくいよね~」
「ふっ....あいつのメンタルは化物級だから心配要ら...ってマジで居ねぇ?!」
レギナが訓練場の真ん中に出て来たにも関わらずランヴェは一向に姿を現さず、それ所か1部生が待機している場所にすら姿が見えなかった。
苛めの対象であったランヴェがレギナを待たせるという行動に対してクラスメイト達は腹を立て始め、段々と野次が飛び始めた。
『おい何レギナ様を待たせてるんだよー!!』
『レギナ様が怖くなって逃げちゃったのかー?!』
『やーいやーい!弱虫うんこマンー!!』
「あの子一体何しでかしたらこうなるんですか?!」
「本人曰く最初レギナを第3王女って事を知らなくて、呼び捨てで呼んだら何かこうなったらしい」
「確か私とラズル君が最初に教室で会った時も似たような事ありましたよね....そう言えばあの人突然大人しくなりましたね。私としては助かりますが」
「ああいう人達が居るせいで貴族が貴族以外を見下してるって誤解される事あるんだよね。僕達も貴族以外嫌いだと思われてる事もあったし....全く良い迷惑だよ!」
「ああやって気に入られようとしてるんだろうな....だが、誤解だろうとガキだろうと言って良い事と悪い事がある」
「ちょっ...!ラズルさんガウ先生に2度と喋れなくされちゃいますって!」
レギナのご機嫌取りの為だけにクラスメイトであるランヴェに対して罵倒を浴びせている生徒達が気に入らず、次騒げば再びガウの制裁を食らうと理解しながらも我慢が出来ずに立ち上がると、未だ罵倒を浴びせ続けている生徒に向かって声を上げた。
「さっきうんこマンって言った奴出て来いやぁぁぁぁぁ!!!」
…………
訓練場全体に響き渡るうんこマン。当然観客席からそんな言葉が聞こえてくれば、ランヴェに罵倒を浴びせていた生徒達ですら観客席の方へと視線を向けている。
尚この時点でグラウィス以外全員がラズルから離れて他人のフリをしていた。
「てめぇはあいつの何を見て"うんこマン"って言ってんだ?!あいつはてめぇらを見返す為にこの1ヶ月間努力して来てるんだ!!その成果を見てもいねぇのに"うんこマン"とか言ってんじゃねぇよ!!!」
先程まで訓練場を埋め尽くしていた罵倒は綺麗さっぱり消え、ラズルが1部生徒だけでなくその場に居た全員の視線を集める中、ついにその男は姿を現した....
「すみませんちょっとトイレに行ってました!!」
「だから今からならうんこマンと言っても許す!!」




