訓練[1]
色々とあってまた長い間休んでしまい申し訳ありませんでした....これからしばらくは投稿を続けられそうなので宜しくお願い致しますm(_ _)m
「....さて、これで話は終わりだ。虎日はあそこでずっと『の』の字書いてる奴を何とかしといてくれ」
「了解です!」
虎日は敬礼をすると未だ木の根元でいじけている龍夜を励ましに向かった。
「んじゃあそろそろこいつにも起きて貰うとするかね」
「ランヴェー、そろそろ起きろー」
そう言って軽く涎を垂らしながら眠っているランヴェの頬をペチペチと軽く叩くと、閉じられた瞼がゆっくりと開かれた。
「....っ?......うわぁぁぁ!!」
寝起きで視界が曇る中、両目を擦り段々と視界がはっきりとしていくと信じていた筈のラズルの顔が見え、思わず驚いてラズルから距離を取った。
「ラ、ラズル....先輩?」
「お前の言いたい事は分かる。だから....許してくれだなんて言わない」
「ラズル先輩....?」
ランヴェは起きたばかりで状況は全く理解していなかったが、1つだけ確信した事があった。
「許せ」
「良かったいつものラズル先輩です」
「....いや、あの2人はまだ分かるとして何でお前そんな直ぐに納得出来んだよ。自分で言うのもなんだが俺お前ら殺そうとしたんだぞ?」
「はぁ...流石に怖かったですけど、あれが本気かどうかなんて直ぐに分かりますよ」
「ランヴェ...!やっぱお前俺の事を信じ....」
「僕は今まで学園内で色々な人に苛められて来ましたからね。でもその中にはレギナ様に言われてやってくる人も沢山居ましたから、その人が自分から本気で僕の事を苛めようとしているのか何となく見分けが付くという素晴らしい特技がいつの間にか身に付いていました」
「そこそこ使えるけど使えるようになった経緯が悲しいわ!」
「まぁ、そんな訳でラズル先輩が本気じゃない事は分かってましたから。リュウヤさんのアレも何かの手品ですよね?」
ランヴェは自信満々に全てお見通しだと両手を腰に当て胸を張る。
「ふふん!いつまでも先輩に騙される僕ではありませんよ!」
「いやあいつの手足はマジで飛ばした」
「リュウヤさん逃げて下さぁぁぁい!!」
その後1度ランヴェを落ち着かせて現在の状況を異世界転移の事は伏せつつ説明し、龍夜もランヴェが起きた事により簡単に復活した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「成る程....つまりアレはあくまでも僕達の訓練であって、リュウヤさんの足もラズル先輩のスキルによる幻覚だったと」
「ソーダヨ」
「良かったぁ...あはは、流石のラズル先輩も本当に手足を飛ばすなんて事はしませんよね....」
「いやランヴェちゃんそいつは....」
『"虎日にはさっき約束して貰ったが、てめぇ今後俺の事を誰かに喋ったら死ぬだけじゃ済まねぇからな?"』
「そのお方はとても素晴らしいお方だからそんな酷い事する訳ないよ!」
「そうだよ!ラズルさんは凄く良い人だよ!」
「え?あ、はい」
同じ様な事を言ってはいるものの2人の表情は真逆である。
「ま、とにかくこれでお前は1つ強くなった訳だ」
「....強くなったって言われても、僕なんてただ気絶してただけですし...何も変わってないですよ」
「馬鹿野郎、俺が意味もなく訓練だなんて言う訳ないだろ。心配しなくても間違いなくお前は強くなってるよ」
「....そうでしょうか」
「ああ、つってもまだアイツをぶっ飛ばす為の第一歩ってとこだけどな。本番はこっからだ」
「わ、分かりました...!」
「と言っても今日はもう日も暮れて来たから訓練は明日からだな。俺は飯の用意するからお前らはテント張っといてくれ。しばらくここで野宿するぞ」
「何で僕らが....」
「任せて下さい!!ほらお兄ちゃん早くして!」
ラズルが【収納箱】から取り出した大きめのテントを受け取った虎日は、嫌がる兄を無理矢理引っ張り野宿するべくテントを張り始めた。




