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合同演習[13]

「くっ....!」


『破壊光線』、その名前からして凄まじい威力の光線が放たれると警戒した龍夜は1度シオンから距離を取ったが、一方シオンは龍夜から目を離し自身の背後で指示を飛ばしているラズルへと近付いた。


(『ちょっと『破壊光線』って何ですか?!そんなの聞いてないですよ!』)


(「お前ドラゴンなんだからそれ位出せるだろ!気合いで何とかしろ!」)


(『気合いでどうにかなるものじゃないですって!』)


(「文句ばっか言ってないで何でも良いからそれっぽいの出せ!」)


(『ですから出せませ....!』)


(「ん?何かルーちゃんが外に出たがってる様な....」)


(『破壊光線』準備完了致しました!!)


(「良し!()()()()()()()死なない程度にな!」)


そう言ってシオンは再び龍夜へと身体を向けるが、振り返ると先程のふざけた雰囲気ではなく真剣な鋭い眼差しを向けて来た。


(『......ラズルさんの頼みですからやれと言われるのであればやりますが、流石に少々やり過ぎなのでは?』)


(「...かもな、確かにこれは俺のやり方じゃねぇし......俺の八つ当たりでもある。けどな....」)












「"()()()()これでも足りねぇんだよ"」


「やれ」


『ゴオ"ォ"ォォォォォォォ!!!』


シオンの口から『破壊光線』...もとい白い光線が放たれ、それは龍夜へ一直線に向かっていき....












龍夜の右腕を()()()()()つつ、後ろにあった木々を()()させていった。


「........へ?」


「あ"がぁ"ぁ"ぁぁぁぁぁぁ!!!」


龍夜は今まで1度も経験した事の無い、生まれて初めて味わう苦痛に絶叫する。


「お兄ちゃん?!?!」


そんな兄を見て虎日がすかさず回復魔法を掛けると、何とか龍夜の傷は塞がった。


(え......ラ、ラズル先輩...?)


ランヴェは目の前で起こった出来事が未だに信じられず、ただ膝を震わせながら立ち尽くす事しか出来なかった。


「はぁ...!はぁ....!」


龍夜は傷は塞がったものの、人生で初めて味わった痛みはそう簡単に忘れられる筈も無く、自身の無くなった右腕を押さえながらラズルとシオンを見る目からは既に心が折られている事が分かる。


「........そろそろだな。じゃあ手筈通り頼む」


『分かりました』


そこを畳み掛ける様にそれぞれラズルはランヴェへ向けて黒い何かを、シオンは龍夜と虎日へ向けて再び先程の白い光線を放とうとしていた。


(嘘....ですよね?....いつもの冗談ですよね?)


ランヴェは未だに恐怖で震えており、まるで()()()の様にラズルと出会ってからの思い出が蘇るが、現在のラズルの雰囲気は思い出の中の人物とはまるで別人であった。


「3...2...1......放て」


いつもから想像出来ない、殺意の込められた冷め切ったその掛け声と同時に白い光線と黒い光線が放たれた。


(先輩........!!!)

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