合同演習[3]
「はぁ?あんた何言ってんの?私が6番だって言ってんの!」
「い、いやその...僕も6番を引いて....」
「あんた数字も読めない程馬鹿なの?!ほらっ!ここにちゃんと6って書いてあるでしょ?!」
少女は少年を威圧する様に自分のくじ引きを突き付ける。
「こ、これって6じゃなくて9なんじゃ....」
「........は?」
突き付けられたくじ引きに書かれた数字を指しながら少年が恐る恐る少女に指摘をすると、少女はゆっくりとくじ引きへと目を移し、自分が6だと思っていた数字が実は逆に読んでしまっていた事に気が付き、恥ずかしさからか怒りからか顔を赤く染めた。
「だははははは!!何だお前数字も読めない程馬鹿なのか?じゃあこの合同演習では戦闘じゃなくてまずは数字の読み方から教えて貰えよ!」
途中からその事に気が付いていたラズルは、爆笑しながらここぞとばかりに少女を煽っていく。
(うわぁ....流石ラズルさん大人気ないですね)
「っ......//」
少女は顔を赤くしたまま何も言い返せずに俯いていたが....
「そ、そんな事分かってるわよ!」
「痛っ!」
そのまま開き直って少年を叩いた。
「あ"?」
「...っ!ま、まぁそれならそれで良いじゃないですか!9番なら私とですね!一緒に頑張りましょう!」
「あ、ちょっと待ちなさい!私を誰だと....!」
何かを察したクイナは即座に少女の手を引いてその場から離れた。
「............」
「えっとその....そ、そういう訳で宜しくお願いします」
「....おう、宜しくな」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
こうして全員パートナーが決まった事で、後はそれぞれの生徒達が自分で決めて行動するという事でその場は解散となった。
「ちょっとあんた離しなさいよ!私を誰だと思ってるの?!」
「ラズルさんは......ふぅ、良かった追い掛けて来てないですね....」
「あんた聞いてんの?!さっさと離しなさいって言ってんの!!」
「はぁ....誰だか知らないですけどさっき危なかったんですからね?!あのままあそこに残っていたらラズルさんに何されるか分からなかったんですよ?!」
「なっ....!あんた第3王女であるこの私になんて口利くのよ!!」
「第3王女だろうと関係ありません!今は私があなたに指導する立場なんですからこれが普通です!!」
「何ですって?!私はあんたなんかに教わる事なんて無いわよ!!」
「あんたじゃありません~!私にはクイナという名前があるんですぅ~!ってか教わる事無いってさっき数字間違えたばかりじゃないですか!」
「うるさいわね!あれは別に間違えた訳じゃ無いって言ってんでしょ?!」
「はいはい分かりました~。取り敢えずこっちが名乗ったんですからそっちも名乗って下さいね~」
「私はレギナ・バシレウス!どう?!分かったらもっと敬いなさい!!」
「はいはい、レギナちゃんこれから宜しくお願いしますね~」
「あんた全然分かってないでしょ?!」
「分かってますよーだ!」
(((あれ、あそこだけ1部の生徒同士で組んだのかな....)))
そんな2人のしょうもない言い争いを見て、周りの者は少し距離を置いていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「えっと....僕はランヴェと言います。改めてこれから宜しくお願いします」
「俺はラズルだ。....早速なんだがランヴェ、さっきの糞ガキは貴族か?大貴族か?それとも王族か?」
「く、糞ガキだなんてレギナ様に聞かれたら大変ですよ?!」
「糞ガキには糞ガキで十分だ。それでどれなんだ?」
「....レ、レギナ様はこの国の第3王女です」
「て事はあいつの妹か...はぁ、何で姉妹こうも揃ってどうしようもねぇんだよ....」
「そういやさっき殴られた所は大丈夫か?」
「あっはい!....慣れているので大丈夫です」
ランヴェは苦笑いをしながらそう言って先程叩かれた部分を軽く撫でた。
「........そうか」
「取り敢えず今後は俺がランヴェに色々と教えていく訳だが....とある事を目標にして貰う」
「目標....ですか?」
「ああ....」
「"この演習が終わった後に自分の手であの糞ガキをぶちのめせ"」




