合同演習[2]
1部の生徒達が次々と1から30まで数字の書かれたくじを引いていき、それぞれ引いた数字と同じカードを持っている2部の生徒達の元へと駆け寄っていた。
「フ、フラン様宜しくお願い致しましゅ!」
「あはは、フラン様だなんてそんなに畏まらなくても良いよ!そうだなぁ....あ、お姉ちゃんとかどう?!」
「ええ?!そ、そんな....」
「良いから呼んでみてよ!」
「フ....フランお姉ちゃん」
「おー!良いね良いね!じゃあお姉ちゃんと一緒に頑張ろうね!」
「は、はひっ!」
(まさかフラン様が女の子だったなんて...可愛い過ぎて緊張が止まらないよ....)
「ア、アリア様!私その....昔からずっとアリア様みたいな人になりたいって憧れてました!」
「うふふ、ありがとうございます。では早速1つだけ....確かに憧れを抱くのは良い事ですが、憧れてるだけじゃ駄目ですよ?」
「え?」
「当然の事ですが、憧れの人と自分は全く違う人です。どれだけその人に近付こうとも越える事は出来ません。ですから憧れの人を越える位自分を磨きましょうね♪」
「な、成る程!分かりました!」
「ふふっ、まぁ私も最近気が付いた身なので言えた立場じゃないのですがね」
「では、これから一緒に頑張りましょう!」
「はい!宜しくお願いします!」
(やっぱアリア様綺麗だなぁ....でも、私ももっと頑張ってアリア様を越える様な素敵な人になろう!)
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そうして段々とパートナーが決まっていき、残る1部の生徒も残り2人となっていた。
「やっぱ小さい子って可愛いですね!」
「いやお前あんま人の事言えないぞ?」
「なっ!私があの子達と同じだと言いたいんですか?!」
「それはないな」
「おっ!珍しく分かってるじゃないですか!」
「お前の方があいつらより余程子供だ」
「知ってました!絶対そう来るだろうなと思ってましたよこんちくしょう!」
「ははっ、元気そうで何よりだ」
「昨日はずっと部屋でゴロゴロしていたので体力が有り余ってるんですよ!」
「....おっと、そんな体力が有り余ってるクイナさんに朗報だ」
「朗報?何ですか?」
「俺がさっきっから絶対に面倒な奴だと思ってたガキが心底嫌そうな顔をしながらこっち来てる」
「いやいや、子供に面倒も何もないですよ!そういう所もまた可愛いんじゃないです....か」
クイナが後ろを振り返ると、ラズルの言った通り明らかに嫌そうな顔をした長めの金髪に黒目を持つクイナより少し大きい位の美少女が歩いて来た。
「........うわぁ」
先程までは可愛い子供達を見てニコニコとしていたクイナもその光景に思わず本音が漏れ出した。
「あんたが6番?」
その言葉を聞いてクイナは尻尾をピンと立たせると、嬉しそうにラズルの耳元で囁いた。
(「ラズルさん....」)
(「....私9番です」)
「............」
「さっさっと答えなさいよ。あんたが6番?」
「私は違うのでこっちの人が6番です!」
「こんな男がパートナーだなんて....学園ももっと配慮しなさいよ」
「............」
ラズルはそんな目の前の少女を見て固まっていた。
「ラ、ラズルさん?」
「チェェェェェンジ!!チェンジお願いしまぁぁぁぁぁす!!」
「うるさいわね!あんたなんてこっちから願い下げよ!」
「ま、まぁまぁラズルさんも落ち着いて....」
「流石悪魔の数字6!とんでもねぇ悪魔連れて来やがった!もう態度からして分かるわ!どうせ貴族なんだろ?!」
「誰が悪魔ですって?!」
「お前だよお前!お前以外誰が居んだよ?!」
早速ラズルと少女が言い争っていると、残り2人の内のもう1人である中性的な顔立ちの大人しそうな少年が近付いて来た。
「あ、あのぉ....僕が6番なんですけど......」
「「「........え?」」」




