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運命の人[5]

「成る程...俺が寝ている間にそんな事が....本当にすまない!」


「いえいえ!結局2人共無事だったんですし、ガウ先生も僕達が沢山旗持って来てそれを1つ1つ確認したりで疲れてるでしょうし、気にしないで下さい!」


「そう言ってくれると助かる」


「....が、それでも俺の不注意で生徒を危険にしてしまったのは事実だ。これに関しては謝って済む問題ではないがしっかりと詫びしなくちゃならん」


「と、いう訳で今日含め残りの4日間自由にしててくれ。でもまた行方不明とかには絶対なるなよ?」


『っ!ガウ先生!』


予想外のお詫びに生徒一同全員が大はしゃぎであった。


「よっしゃぁぁぁ!!この4日間でナンパ成功させるぞぉぉぉ!!」


「まぁ待て」


馬鹿3人組の1人が他の2人と肩を組もうとすると、間から突然ガウが入って来て何故かガウと肩を組む事となっていた。


「いやぁ、実はさっき目が覚めた時何か変な臭いがしてな?...."心当たりは無いかと思ったんだが?"」


明らかにもう臭いの正体が分かっているが、せめて自白させたいのか圧を掛けて問う。


「........マッタクナイデスネ」


しかし、それを自白すれば自分がどうなるかが何となく分かっていた為しらばっくれる。


「ほー、そうかそうか」


「あっ!先生それ加齢臭とかいうやつじゃないですか?」


((あ....地雷踏んだ))


「そうか....じゃあお前はこの3日間俺と2人っきりの部屋でトランプでもしような!俺()()()みたいだから臭うかもしれないがそこは我慢しろ」


「................」


元々閉ざされ掛けていた夢が完全に閉ざされ、もはや死人よりも死人らしい表情で固まっていた。


((あばよ....お前の分まで可愛い子捕まえて来るからな!!))


「やった!4日間自由だって!」


「これは泳ぐしかないね~!」


「それだけ時間があるとまたあのキャンプの時みたいになりそうですね....」


「クイナ達は疲れてるだろうから取り敢えず今日は僕達だけで遊ぼっか!」


「キュー!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


自分の部屋に戻って来たラズルはベッドに寝転がるが、それは睡眠を取る為ではなかった。


「さーってと、んじゃそろそろ見てみますかね」


そう呟くと、ラズルは神力を解放して【千里眼】を使った。


「んー....おっ、居た居たこいつか」


【千里眼】を飛ばした先には、見た事のない研究所の様な場所で笑いながら何かをしている角が生えた不気味な男の姿があった。


「うわ気持ち悪っ!何こいつ1人満面の笑みで良く分からん物体で遊んでんだ....」


「これは........あの洞窟に居た変な生物と同じか?」


(何かあの洞窟に居たから一応マーク付けといたが....何か見てはいけないものを見てしまった気分だな)


「てかそういや前にクイナに教えて貰った種族の中に魔族とかいう面倒な連中が居るって言ってたが、角生えてるしこれがその魔族ってやつか?」












「ま、どっちでも良いか」


あの洞窟に居たから気になって観察しただけで、結局ラズルにとってたかが1つの種族が何の目的で動いていようと、自分達に害が無ければそれはどうでも良い事であった。


「寝よ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ラズルが【千里眼】で魔族の男を見ている丁度その時、男は自身の研究室でとある実験をしていた。


「おー、こいつは中々育ってるなぁ」


「これも加えればぁ....ひひっ、考えただけで笑いが止まらないなぁ」


「まぁでもこの程度じゃまだ満足出来ないよなぁ」

 

「........やっぱり最後の仕上げはあの娘に蒔いた種が実ったからだなぁ」


「あ、でもあの時居た男が面倒かぁ」


「正直そこまで強いって感じじゃなかったけどぉ....実験体が消されたあの一瞬だけ底知れない何かがあったよなぁ」


「あぁ...!あの力を調べてみたい!あの力があれば僕の()()()()()は更に完成へと近付く....!」


「....ま、種が出て来た時にあの男の力も娘と一緒に貰うとするかぁ」


何処にあるかも分からない研究室にて、1人の男の不気味な笑い声だけが響いていた。

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