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初めての旅立ち[4]

「この森には、ほんと色々な物があるな」


現在ラズルが採取した物は赤や黄色の色鮮やかな木の実、何か体に良さそうな草、白い斑点がぼつぼつと付いている赤いキノコ。明らかに危険な匂いがする物が選り取り見取りである。


「良し」


何を思って良しとするのかはラズル以外分からない。


「もうちょい取ってくかな....ん?」


ラズルの目線の先の木の根には直径30㎝はありそうなとても大きな卵が1つ落ちていた。


「これだけ大きな卵ならばいっぱい食えるな!」


その言葉を聞いたせいかは分からないが、卵へひびが入った。


「あ!後で食おうと思ったのに...」


次第にひびは大きくなっていき、中から何かが出てくる。


「うおっ!なんだコイツ?!」


「キュイィィ~!!!」


中から出てきたのは全長50㎝程のドラゴンの子供だった。金色の角が2本と尻尾、翼が生えており、綺麗な赤い眼をしていて、全身はテカテカと輝く真っ黒な鱗に包まれている。


「キュウ?キュイィ~~♪」


子ドラゴンは周りを見渡し、ラズルの姿を見つけた瞬間嬉しそうな鳴き声を上げながらラズルの足元へとすり寄ってくる。


「あらやだこの子超可愛い」


ラズルは子ドラゴンを抱き上げ、上下へと揺する。


「キュイ~♪」


子ドラゴンは楽しそうにしている。


「おおーよしよし」


「........飼っても良いかな?」


「良し!取り敢えずお前に名前をやろう!」


「お前の名前は『ネラ』だ!」


「キュイィィ~~♪♪♪」


「そうか!気に入ったか!」


「良し、クイナもそろそろ待ってるだろうからそろそろ戻るか。ネラ!行くぞ!」


「キュウ!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「で、言いたい事は分かりますよね?」


「可愛いだろ!名前はネラって言うんだ!」


「確かに可愛いですけどね?!何てもの拾ってきてるんですか!元居た場所に帰してきて下さい!ていうか何ちゃっかり名前なんて付けてるんですか?!」


「何て残酷な事を言うんだ!産まれたばかりの子供を危険な魔物が居る森へ捨てて来いだなんて!」


「いや、だって子供とはいえドラゴンですよ?!この子の親が来て襲われたらどうするんですか!」


「ぶちのめす」


「怖っ!!顔がマジじゃないですか...」


「いやいや、大丈夫だって。良いじゃん旅のお供にドラゴン」


「お供が豪華過ぎますって!」


「ほーれ、バトルウルフの肉だぞ~」


産まれたばかりでお腹が空いていたのかネラは勢い良く肉を食べ始める。


直ぐに食べ終わり、ラズルの足に上目遣いで頭を擦り付けながらおかわりをねだる。


「何ですかこの子超可愛い」


「だろ?ほら、たくさんお食べ~」


ラズルは【収納箱】(アイテムボックス)からもう一体バトルウルフを取り出し、ネラへ与える。


「なっ?連れてって良いだろ?」


「...いやっ、駄目なものは駄目です!」


「キュルル~」


いつの間にかもう一体も食べ終わり、お腹一杯になったネラが今度はクイナの足元へと近寄り頭を擦り付ける。


「はうっ//」


「ほらほら~楽になれよ~」

 

「いっ、いいえ!駄目です!」


「キュルルゥ....」


「うっ...そ、そんな悲しそうな声を出しても連れてはいけませんって...」


ペロッ


「ひゃあ///」


ネラはクイナの脚を舐め始めた。


「ちょっ..まっ..あっ//そこは....駄目ですっ///てぇ!」


クイナは息を荒げながら艶かしい声を漏らす。しかしネラは舐めるのを辞めない。


「わ、分かりました!連れていきます!連れていきますからもう勘弁して下さい!」


「キュイ♪」


ネラは舐めるのを辞め、ラズルの頭の上へと飛び乗る。


「お前意外と容赦無いな...」


「キュイ?」


ネラは惚ける様に首を傾げる。


「はぁ..はぁ..はぁ...」


「クイナお前大丈夫か?」


「まさか、産まれたばかりのドラゴンがここまでやり手だとは思いませんでした...」


「まぁ、可愛いイタズラだと思って許してやれ」


「大丈夫です。いつかやり返そうだなんてこれっぽっちも思って無いので」


「大人気ないな?!」


「ラズルさんだけには言われたくありませんよ!」


「うるせぇ!事実だろうが!」


「ったく...落ち着いたら今日こそこの森とはおさらばするぞ」


「はい...もう少しだけ待って下さい」


5分後……


「もう大丈夫です。先へ進みましょう!」


「おっようやくか、おーい!ネラ行くぞー!」


「キュイ!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「出口....近かったな」


「はい...まさか今まで進んできた道を左にずれて直ぐ近くの所にあるなんて..」


「ま、まぁ気を取り直して王都へ向かうぞ」


「は、はい」


「流石に森を出てからの道は分かるよな?」


「勿論です!大船に乗った気でいて下さい!」


(いくら大きくても船が泥で出来てたら沈むんだよなぁ...)


「た、頼んだ...ぞ?」


「全然信用してないじゃないですか?!」


「当たり前だろ!何で逆に信用して貰えると思ったんだよ!」


「こ、今回は絶対大丈夫です!何てったって私には最強のアイテム、地図があるんですから!」


クイナが自信満々に広げた地図には大陸が複数描かれており、誰がどう見ても世界地図であった。


(はい!見事沈没!)


「......」


「......」


「...何か言う事は?」


「本当にごめんなさい...」


「まさかここまでポンコツだとは...」


「うぅ...」


「仕方無い、もう他の人に聞くしか無いな」


「他の人って誰に聞くんです?」


「適当に歩いてれば村とかあんだろ」


「いやいや、そう簡単には見つかりませんよ」


「俺の勘が向こうに村があると囁いている!」


「あるわけないじゃ無いですか!勘で見つかったら苦労しませんよ!」


10分後...


「あったな」


「嘘です..そんなはずは...」


ラズルの勘は見事的中し、小さな村が見えてきた。


「あの村へ行って王都の行き方聞きに行くぞ」


「は、はい!」


「キュル!」

外せない用事が出来てしまったので7日、8日、9日はお休みさせて頂きます。申し訳ありませんm(_ _)m

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