合宿[9]
書く時間が無くいつもより短めとなっておりますがご了承下さいm(_ _)m
「花火?!」
花火という単語が出て来て、つい先程丁度花火が見たいと言っていたフランが食い付いた。
「そうだ花火だ!」
「ラズルさん花火なんて持ってるんですか?」
「お前射的で取ったでっかい箱覚えてるか?」
「あ!そう言えばまだ開けてないじゃないですか!」
「いや、あの時はすっかり忘れててな?帰ってから思い出したから取り敢えず開けてみたんだよ。そしたら何とビックリ!箱いっぱいの花火がお出迎え!」
「あの後直ぐに花火大会なのに?!」
「うん、正直中身見た時あのおっちゃんの顔面1発ぶん殴ってやろかと思った」
「確かにそれはちょっと酷いですね....」
「まぁこうして皆で楽しめるって意味では俺はこっちのが好きだから良いけどな」
「ねぇねぇ早くやろうよ!僕今年花火1回も見てないんだ!」
「おっ、じゃあ早速やるか!」
「火は各自【炎】でも使ってくれ。使えない場合はネラにつけて貰え」
「キュウ?!」
ネラは自分が花火を出来ないのを良い事にただの火つけ役とされてる事に怒って頭をペチペチと叩く。
「んじゃ箱の中身何でも取ってって良いぞ」
「僕この大きいの!」
「あー!私もそれが良いです!」
「早い者勝ちだよ!」
「じゃあ私はこれを」
「ロロ!線香花火でどっちが長く燃えるか勝負するよ!」
「この線香花火のプロと呼ばれた私に勝てるとでも~」
「セルヴァ!私あの変な形のやつやりたい!」
「あれは....いや、分かりました!」
各自自分の気に入った花火を取っていき、それぞれ自分で火をつけたり、その光景を見ていて不満そうなネラにつけて貰ったりして遊んでいる中....
「ちょちょ何よこれ?!」
そんな中セロスは初めて見た『ねずみ花火』と呼ばれる地面を回転する花火に驚き、地面を駆け回る花火を縄跳びの様に跳んで躱していた。
「おー、流石セロス様。綺麗に避けますね!」
「あんた絶対こうなるって分かってて言わなかったわね?!」
「コンナノワタシハジメテミマシター」
「あんた後で覚えときなさいよ?!」
完全に間違った遊び方をしている2人を除き、他の5人は正しい遊び方で楽しんでいた。
「ん?グラウィスはやらないのか?」
「うーん...俺はちょっと嫌な思い出があるので花火は....」
「嫌な思い出?火傷とかか?」
「いや、村の皆で仲良く花火をやっている時に俺がふざけて両手の指に同時に8本の花火を挟んではしゃいでいたら俺の家に燃え移っちゃって家がほぼ全焼しちゃってその後両親に....」
「もう良い、お前は俺と一緒に見てような」
「キュウゥ....」
ラズルの頭に居たネラが花火で楽しんでいる皆を見て悲しそうな鳴き声を上げる。
「いやお前は口からもっと凄いの出るだろ」
「キュイィ!!」
それとこれとは話が違うと今度はラズルの頭を本気で叩いた。
「あー!分かった分かった!じゃあ前足出せ!」
ラズルは1本の花火を箱から取り出し、それをネラの片前足に当て、それを落ちない様に自分手で包んで火をつけた。
「これで満足か?」
「キュウ♪」
どちらかと言うとネラは花火というよりも、自分が皆と同じ事が出来るという事を楽しんでいる様だった。
「ったく...お前もお袋さんみたいに人になれれば楽なんだかなぁ....」
「キュ~♪」
しかし、そんな言葉も花火に夢中のネラには聞こえていなかった。
そんなこんなで小さな花火大会は幕を閉じ、明日から本格的に始まる戦闘訓練に向けて各自部屋へと戻った。




