合宿[7]
水着から普段着へと着替え終わった後、ラズル達は1度宿屋に入って各自男女別で自分達の部屋へと別れ、現在ラズルとグラウィスは風呂の時間までベッドの上でゴロゴロとしていた。
「なーグラウィスー、そろそろ風呂良いんじゃねーの?」
「ええっと....少し早いですがこの時間だとまだ他の人は入らないでしょうし、空いてるから丁度良いかもしれませんね」
「お!じゃあ早く行こうぜ!」
「ですね!」
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身体を洗い終えた2人は岩に囲まれた露天風呂へと浸かっていた。
「ふいぃ~....」
「あぁ~....」
「こんな立派な露天風呂を貸し切り出来るなんてタイミング良かったですね~」
「やっぱ風呂ってのは良いもんだよなぁ~」
「ですね~」
「....あ、そうだラズル1つ良いですか?」
「ん?何だ?」
「実は俺合宿で1つやりたかった事があるんですよ!」
「覗きか?確かに隣は女湯だから見えなくはないと思うが辞めといた方が良いぞ?」
「そんな事しませんよ?!俺もまだ死にたい訳じゃないですし」
「あ、死なないんだったらやりたいんだ」
「............」
「それでやりたい事ってのがですね....!」
「恋話です!」
「女子か!」
「俺前々からラズルは結局誰が良いのかずっと気になってたんですよね」
「....で、実際誰なんです?やっぱクイナさんですか?」
「真面目に答えるんだとしたら誰でもないな。お前には言ってなかったがそもそも俺には恋愛というものが分からん」
「またまたぁ~そんな男居る訳ないじゃないですかぁ~」
「勝手に決めんな」
「じゃあ今まで好きな人が出来た事も無いんですか?」
「........ああ。無いな」
「えー、盛り上がらないですね~」
「うっせぇ。黙って浸かってろ」
「分かりました~」
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ラズル達が男湯で恋話?をしていたその頃……女湯でもまた恋話が行われていた。
「皆さんは好きな人とか居ないんですか?!」
「お、恋話?!良いね良いね!」
「じゃあジャンケンで負けた人が好きな人を言うっていう定番のあれやりましょうよ!」
「あの、居なかった場合はどうすれば?」
「その時はタイプの人を言えば良いよ!」
「タ、タイプの人ですか....」
「へー、面白そう!」
「何だか女子っぽいね~」
「じゃあいきますよ!ジャーンケーン....」
フラン以外は全員パーを出しており、フランだけがグーを出していた。
「え?!僕1人負け?!」
「何だか人に言うとなると恥ずかしいな....//」
「皆には初めて言うから驚くかもしれないけど....僕、実はラズルの事が好きなんだ//」
「「「「うん(はい)」」」」
「何その反応?!そこはもっと驚いてよ?!」
「だって驚くも何も皆知ってるし....」
「バレバレだよね~」
「なっ...!///」
今まで気持ちを伝えたラズル本人以外には誰にもバレていないと思っていたフランは、周りから見たらバレバレだったと聞いて顔を赤くさせる。
「ま、まぁ気を取り直していきますか」
「「「「ジャーンケーン....」」」」
フランを除いた4人でジャンケンをした結果、今度はクイナが負けた。
「わ、私ですか....」
「....いや!もうこの際腹をくくります!」
「昼間アリアさんには言ったのですが...私も実はラズルさんの事がす、好きです....//」
「「「「うん(はい)」」」」
「そんなあっさりと?!」
「いや、何ならクイナはフラン以上に分かり易いよ?」
「誰が見ても分かるよね~」
「........フランさんさっきはごめんなさい」
「....いや、良いんだよ」
「じゃあ、お2人はライバルという事ですね」
「「........はっ!」」
「いや気付いてなかったの?!」
「いやでも実際ラズルさん結構人気ですし仕方ないですよ」
「だよね」
「それよりももう1回やってよ!僕達だけ何か恥かいたみたいじゃないか!」
「そうですよ!3人の内誰かはこちらに引きずり込みます!」
「いやでももうそろそろ上が....」
「「ジャーンケーン」」
アリアは何とか誤魔化して風呂から上がろうとしたが、ドワーフ姉妹の掛け声により反射的に手を出してしまった。
「あ、負けた~」
「良し!1番気になるロロが負けた!」
「さぁ早く!早くこちらへ!」
「私もそんな驚きはないと思うよ~」
「え?!あんた好きな人居たの?!」
「居るよ~」
「何それ凄い気になる!」
「えっとね~....」
「ラズル~」
「「「「....え?」」」」
ロロがそう答えた瞬間、温かかった筈の露天風呂は凍り付いた。




