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夏休み[25]

初めてのキャンプの思い出は、始まりの村に寄れば英雄として崇められ、挙げ句の果てには謎の宗教を作られそうになったり、死人は出掛けたが楽しめた料理対決やネラの母親であるシオンと出会い半殺しにしたり、皆で釣り勝負をしたりと様々な出来事があり皆も楽しんでいた。


尚、ルーちゃんがヤーちゃんを餌に大物を釣ろうとした為【収納箱】(アイテムボックス)の中へと退場させられた。因みに当然のごとくヤーちゃんは巻き込まれている。


しかし、それ以外にも問題点が1つ存在していた。


~~~~~~~~キャンプ1日目~~~~~~~~


「キャンプなんて初めてだったんだが楽しいもんだな!」


「はい!私も森には飽きたと思っていたんですけど皆さんと一緒だととても楽しいです!」


「僕なんか中々外に出して貰えなかったから森に泊まるなんて新鮮だよ!」


「私もずっと家の中ばかりでしたから、こんな風に外で遊べるなんて夢みたいです!」


「夏休みって感じで良いですね!」


「キュウ♪」


~~~~~~~~キャンプ2日目~~~~~~~~


「いや、まぁ何だ...鬼ごっこでもしようぜ!」


「そ、そうですね!やっぱ大勢だと楽しいですねー!」


「鬼ごっこかぁ、負けないよ!」


「懐かしいですね!」


「俺村で鬼ごっこは1番強かったんで負けませんよー!」


「キュウ!」


~~~~~~~~キャンプ3日目~~~~~~~~


「もう帰ろうか」


「やっぱどの森も結局森には変わりないですよね」


「予定の時間よりまだ全然早いけど、僕も賛成かな」


「あ、もうテントも片付けて荷物もまとめておきましたよ」


「「「「グッジョブ」」」」


「流石にここまでやる事が無いとキツいですね」


「キュウゥ」


問題点とは、あまりにも森で出来る事が無さ過ぎて日が経つにつれてどんどんやる事が無くなる事による飽きであった。


「皆飽きるの早過ぎだよ....」


「でも確かに出来る事は全部やっちゃったって感じだよね~」


「俺もそろそろ飽きちゃったー」


「うん、帰ろうか!」


「「「「「「「賛成」」」」」」」


(あれ、何かまともな思い出が釣りと鬼ごっこだけな気がする....)


こうして2泊3日の()()()キャンプは何とも言えない空気のまま幕を閉じたのであった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


キャンプが終わってから数日後、合宿の3日前に少女はとある作戦を練っていた。


(とうとうあの時の料理対決の権利を使う時が来ましたか....)


(正直個人的に夏休みの中で1番のイベント....)












(夏祭り!!)


(正直ラズルさんがまだ何も言って来ないのは不安でしかありませんが....私はこれに使うしかありません!)


(ラズルさんと2人で夏祭り....)


「ふへへ~」


何を想像したのか、クイナの表情は今までに見た事が無い程緩み切っていた。


「クイナお前...何でそんな気持ち悪い顔してんだ....?」


「気持ち悪いとは女性に対して失礼ですよ!」


「俺は女に言ったんじゃねぇ。お前に言ったんだ」


「私も女性ですからね?!」


「いや初めはそう思って丁寧に扱ってたけどな?何か最近クイナは女じゃなくてクイナなんだなと思い始めた」


「....丁寧?」


クイナはそんな言葉を聞いて、ラズルと出会ってから今までの記憶を全て思い起こしていた。


「............」


「............」


「....ラズルさん記憶障害ですか?流石にその年で認知症は早過ぎですよー。今度一緒に病院で診て貰いましょうか?」


「あー、何だか俺が今何をしてるのかも分からないしお前が誰かも思い出せないわー」


そんな台詞を棒読みしながらラズルはクイナの頭に両手の拳を当ててグリグリする。


「ちょちょっ?!い、痛い痛い!痛いですって!冗談ですよ冗談!」


「ったく....こんなに優しくしてやってるのに記憶障害とは酷いもんだな」


(「どこが優しいんですかどこが」)


「何か言ったかね?」


「いいえー?べっつに~?」


「まぁ良い、ところで俺は何でまたこの噴水の前に呼び出されたんだ?しかもこんな遅い時間に」


「いや全然遅くないですからね?寧ろ今までのラズルさんが馬鹿みたいに早かっただけですからね?」


「そんで俺だけで来いって言ってたからネラやルーちゃん達には部屋で待って貰ってはいるが....一体何をするんだ?」


「今日は夏祭りですよ!男女でやる事と言ったら1つじゃないですか!」


「...はっ!まさかクイナお前....」












「夏祭りの人混みに紛れてスリをしたり、落とした小銭を拾って小遣い稼ぎしようと思ったけどやるとなると怖くなったから助っ人として俺を呼んだんだな?任せておけ!俺そういうのは得意だからな!」


「はい!全然違います!」

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