夏休み[10]
突然ですが、1つ皆様にご報告があります!明日から『龍血 ~1000年にたった1度の恋~』を連載開始致します!最初の『龍血』は(りゅうけつ)と読みます。今後は『暇を持て余した破壊神の遊び』との交互更新となっていきます。是非とも読んで頂けたら幸いですm(_ _)m
「じゃあ俺の仲間にお前ら紹介しなきゃいけないから来い」
「うむ!」
「はい!」
ラズルが皆の待つ店の中へと戻ると、丁度クイナ達も終わった様で、グラウィスとルルに何かを説明されている様だった。
「あっ、ラズル生きてたよ~」
「勝手に殺すな!」
「それよりもラズル、魔剣....魔刀はどうなりました?」
「まぁまぁ待て待て。ほらっ、ちゃんと自己紹介しなさい!」
「今日から主様の刀となった夜天丸じゃ!宜しく頼むぞ!」
『................』
「んでこっちが....」
「いや、ちょっと待って?!僕達全然状況分かってないから?!」
「小僧、これは一体どういう事だ?」
「いや、どっからどう見てもあんたが打った魔刀だろ?」
「どこをどう見たら刀に見えるんだ!」
「魔刀なんだから人型になってもおかしくないって」
「おかしいわ?!」
「そもそもあんたが打ったんだろ....」
「ラズル、寿命はどうなったんだ?!」
ルルは魔刀の事よりも代償となるラズルの寿命の方が気になっていた。
「あー、しっかり取られたぞ」
「ええ?!寿命取られるってそれ大丈夫なんですか?!」
「大丈夫大丈夫。そんなに取られてないから」
「良かったぁ....」
「んでこっちが」
「申し遅れました。私は破壊神剣デストルクシオンと申します。ラズル様の1番の剣です。以後お見知り置きを」
ルーちゃんはラズルの1番という所を強調しながら優雅にお辞儀をした。
『................』
「と、言う訳で....」
「だから待って?!お願いだからちゃんと説明して?!」
「俺の剣。以上」
「雑!この上無く説明雑!」
「ラズル元々剣持ってたのか?」
「まあな。でもこいつはちょっと問題があるから使えないんだ」
「....ラズルさん。その方ってもしかして〈神秘の洞窟〉で1回出したあのいかにもヤバそうな剣ですか?」
「お、良く覚えてたな!」
「もう私武器が何なのか分からないです」
「お前の短剣もその内人型になるかもな!」
「絶対嫌ですよ?!何か使いにくくなるじゃないですか!」
「とにかく!今日からこの2人?と仲良くしてやってくれ」
『は、はぁ...』
「お前らももう終わったのか?」
「はい。手入れが終わって戻って来たらグラウィス君とルル君の様子が少しおかしかったので、お話を聞いている所で丁度ラズル君が帰って来ました」
「成る程な。じゃあ皆用事は終わったって事でそろそろお暇するか」
「待て小僧」
「ん?あ、そう言えば夜天丸の代金まだだったな」
「いや、それは要らん。ただ....お前さんのその1番の剣とやらを見せてくれないか?」
「え?!親父さんそういう趣味だったの?!」
「ラズル様、私ラズル様以外の男に身体を触らせる気は無いです!」
「違うわ!いや、確かに違わんが剣になってからに決まってるだろ!」
「だってさ。ルーちゃんどうする?」
「どうするも何もあんな男に身体を弄られたくありません」
「まぁルーちゃんが嫌なら仕方無いな」
「やはり魔刀の代金を貰うとするか。魔刀なだけはあってかなりの値を付けないとな」
「ルーちゃんゴー!あのおじさんに身体の隅々まで見て貰いなさい!特に耳な!」
「ラズル様?!」
「はーい、じゃあ良い子にしてろよ~」
ラズルはルーちゃんを強制的に剣の状態にし、そのまま親父さんに渡した。
「なるべく早めに頼むぜ?」
「任せろ」
『いやぁぁぁ!!汚れるぅぅぅ!!』
ルーちゃんは悲鳴を上げながらカウンターの裏側へと連れていかれた。
「....良し!じゃあ待とうか!」
「ラズル...あなた中々酷い事するね」
「ちょっとだけ可哀想だね~」
「ルー様が気の毒じゃ....」
「まぁひとまずそれは置いといて、これからどうする?まだ時間はあるが」
「はいはい!僕新しい剣の試し斬りしたい!」
「あれ?そう言えばお前剣のコーナーに居なかったが、もう剣選んだのか?」
「あ、うん。店長さんに僕に合った剣を紹介して貰ったんだ。それで持ってみたらしっくり来たから買っちゃった!」
「そうか。俺もさっき俺に合った剣を紹介して貰ってな?試してみたかった所だ」
ラズルはちらりとルルの方を見るが、ルルはラズルと目が合うと慌てた様子で直ぐに逸らしてしまった。
「私もレイピアの変形の確認をしたいです」
「俺もこの斧を試してみたいです!」
「うーん....少し離れた所にも試し斬り出来る場所はあるけど、ちょっと物足りないと思うから闘技場にでも行く?」
「え、そんなのあるんですか?」
「うん。偶にイベントを開催してるけど普段は自由に使って良いんだよ~」
「確かにあそこなら十分に試せるね!」
「主様や、妾も試してみるか?」
「そうだな。この剣とお前を試すとしよう」
「ふっふっふ、この夜天丸の力をとくと見るが良いわ!」
「試しにルーちゃんと打ち合ってみるか」
「っ!それだけは絶対に嫌じゃ!」
「ははっ、冗談だって。そんな公共の場でルーちゃんなんか振ったら大惨事だし」
「どんだけ凄いんですか....」
「ラズル!今日こそは絶対に僕が勝つからね!」
「はっ!10000年早いっての!」
「あ、俺とも良いですか?!」
「そう言えばまだグラウィスやった事無かったっけか。良し!掛かって来い!」
「じゃあルーちゃんが戻って来たら早速行くか!」
「そう言えば中々帰って来ないですね。何かあったのでしょうか?」
「父ちゃんは武器の事になるとかなり長いぞ」
「多分今頃ルーちゃんの身体のあちこちを舐め回す様に見てるよ~」
「ロロさんお父さんに対して凄い言い方ですね....」
その後、ラズル達はロロが淹れたお茶を飲みながら雑談を交わして待つ事1時間、ルーちゃんがげっそりとした顔で戻って来た。




