初めての旅立ち[1]
気乗りはしなかったが念の為謎の生物をラズルの【収納箱】へ入れた後、ラズルとクイナはこれからの事について話し合っていた。
「いや、そう言えば何処に行くか全く決めてねぇじゃん!」
「もし行きたい所が無いのでしたら〈王都カピタール〉が良いと思います」
「王都には色々な物がありますので、沢山の事を知る事が出来ますし」
「私も村から出たこと無いので、いつか王都には行ってみたいと思ってたんですよ!」
「その王都ってのはここからどの位の距離だ?」
「そうですね...ここから歩いて1週間程で着くと思いますよ」
「成る程な...良し、次の目的地は王都へ決定!」
「そうと決まればさっさとこんな洞窟出て外の新鮮な空気吸いに行くぞ!」
「鼻栓してても臭いが伝わって来ましたからね...早く外の空気を吸いたいです」
行きと同様に襲い掛かって来る魔物を狩りながら洞窟の出口へと向かい、道中特に何事も無く無事に洞窟の外へと出れた。
「もうこれは要らないな」
「スゥゥ…良い空気だ。あんな所に居たから余計に美味く感じるな」
「私にとってあそこは地獄の様でしたよ...解放されて本当に良かったです...」
クイナも鼻栓を外し、思い切り外の空気を堪能した。
「あっ!村の人達に守り神の事を伝えなくては!」
「何でだ?」
「だって!このままだとまた私の様に生け贄として誰かが犠牲になってしまいます!」
「いや、生け贄は皆あの化物に殺されたんだからもう心配する原因無いだろ。洞窟の道中にもそんな強い魔物も居なかったし、生け贄としてあの洞窟に行っても何も無いから村に報告しに行くだろ。その時守り神なんて居ないって分かるさ」
「...それもそうですね。それならこれ以降の生け贄の心配は要らないですね」
「俺もお前も初めての旅なんだ、そんな事は気にせずに楽しく行こうぜ!」
「私も凄く楽しみです!」
「「人(神)生初めての旅にいざ出発!!」」
こうして2人の旅は幕を開けたのだった。




