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ドミトリー(ユキ)

「本気なの?」

ユキは彼の言ったことを簡単に信じようとはしなかった。コナーは彼女の言葉に反応を示すことなくワールドディスプレイを見ている。ディスプレイの中でニュースコミュンが宇宙モニターによって写し出される映像に合わせて映像の中で起きている状況について実況や解説を加えていた。

「現在、ポリスによって世界指名手配犯であるコリーと思われる人物が捕らえられています。彼は特に抵抗することなくポリスに従っている状況です。おととい彼は反秩序勢力のリーダーとしてコミュン破壊をもくろんでいたとされています。その目的は明らかにされていませんがDAYS&NEEDS(デイズアンドニーズ)などのメインコミュンの中でも大規模なコミュンが狙われていたことからおそらく暴力的な権利獲得が主な目的であったと考えられています。このようなメインコミュンの崩壊を目的としたテロリズムはサブコミュンを中心として拡大しています。それに伴ってショーンはポリス増大が最適解であると提唱しました。そして、アンドロイドコミュンがつい先ほどポリスアンドロイドを増産したとのニュースが入ってきました。連日、このようなニュースが続いていることから一刻も早い反秩序勢力の撲滅がどのコミュンにおいても望まれています。これらの件についてアカデミーコミュンの見解を聞いてみましょう。」

実況が一通り話し終わるとコナーはディスプレイに釘付けになっていた目をぱちくりさせてから背伸びをしてユキを見て話す。

「おれは本気だ。」

「今のちゃんと見てなかった?最近は反秩序勢力への取り締まりがさらに厳しくなっているの。私たちはもうすでにカーマ(ポリスの俗称)に監視されているに決まってる。さあ、もう私は寝るわ。」

ユキは結局彼の言葉を信じることなくディスプレイルームから退出した。コナーは彼女の態度を特に気にもせずにもう一度ディスプレイを見直すのであった。

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