後編
「ええい!
この「餓鬼共」!
くそ!
イモムシ怪人!」
ヤゴ将軍は、激昂した。
「巨大化再生!」
イモムシ怪人は、巨大化再生した。
「キレテング召喚!」
巨大ロボが出現した。
「しかし・・・
凄まじい空腹だな・・・」
本部ロビー・・・
マッスル・レッドが、驚愕した。
「うむ。
そうだなレッド・・・
我々も、鍛えているから食うが・・・
これほどではない。
彼らは、五兄弟でそこそこ裕福ではあるが、エンゲル係数が高すぎるため、政府の特例で「バイト扱い」で入隊したらしい。
ほとんどの食費は、給料と支給される隊員食で賄っているらしい。」
マッスル・ブラックが言う。
「くらえ!
ハングリーファイア!」
空腹エネルギーを、MAXにした一撃で、イモムシ怪人は粉々になったかに見えた。
しかし、繭に護られていた!
「こ・・・この繭って・・・」
「ふははは!
さすがにガキでも理科の成績は、優秀と見える!
この中では、すさまじい速度で、イモムシ怪人は「成長」しているのだ!」
時間を置かずに、繭から巨大な「蛾」が出てきた!
「ゆけ!
毒蛾怪人!」
毒蛾怪人は、羽根をばたつかせて、毒の麟粉を撒き散らす!
しかし・・・
「キレテング・・・
有毒ガス・エネルギー変換モード!」
なんと!
キレテングは、麟粉を吸い込み始めたではないか!
「ば・・・バカな・・・!」
「そうさ!
僕らは、腹ペコだ!
変身状態では、毒でもエネルギーにできるんだ!」
「それでは、ホントの「餓鬼」ではないか!?
そ・・・
そんなアホな!」
だが・・・
「こんなんじゃ、足りないわ・・・」
ガキ・ピンクのお腹が鳴った・・・
「じゃあ、一気にいくぞ!
キガ・スレイヴ!」
テレテングからすさまじいエネルギーが放出される!
「ぐぎゃああああああッ!」
毒蛾怪人は、焼き尽くされる!
と、同時に、街の人々は元に戻る・・・
「く・・・くそ!
覚えていろ!」
「次まで覚えちゃいないもんねーッ!」
ガキ・イエローが突っ込む。
「さあ!
本部に帰って、ご飯を食べるぞ!」
「「「「了解!」」」」
ガキレンジャー・・・
仲良し腹ペコ五兄弟は、仲良く帰っていった・・・
がんばれ!
ちびっこ戦隊!
子供戦隊ガキレンジャー!