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「2016.12月の感傷人格が書いたもの」

「幸せ」

作者: ちなつ。

 世の中のみんなが人並みに幸せになれればいいのに。

 誰かがおとぎ話みたいな幸せになるから、

 彼女みたいな不幸者が暗い部屋で泣いてしまうのでしょ?


 格差なんてものを競争社会のこの世界で嘆くのはきっと間違い。

 君が負けて、彼が勝っただけ。

 それだけのことだもの。


 運動会でみんなで手を繋いでゴールしようなんて、

 そんなことを言うつもりはないのだけれど、

 ビリでゴールするのは嫌だから、

 誰かわたしを待っていてよ(笑)。


 世の中のみんなが人並みの幸せになれればいいのに。

 誰かがおとぎ話みたいな幸せになるから、

 今日もわたしはわたしが嫌いで、

 君を好きな気持ちさえ届けられない。

 

 人並みの幸せすらつかめやしない。


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