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Loop1
「〝アリス〟――覚悟しろ」
「…………」
とある部屋で監禁プレイよろしくが如く、見た目10,11ほどの少女:アリスは看守服姿の男に囚われていた。
がっちりと手足と首を少々大きめな鎖で繋がれて。
「(お父さん、お母さん――私、多分死ぬかもしれない)」
「ここがオメェの処刑場だ」
看守の手には、暗い中でも煌びやかに輝く鋭利なものが携えられていた。
「(私――なにも悪いことしてないはずなのに!!)」
アリスにとって不運だったことはただ一つ。
葬儀屋に気に入られたことだった。