表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
上京物語  作者: 辻 卜伝
3/14

第三章 愚弟

僕は両親の愛を知らない・・・

 

駅のホームまで

見送りに来てくれたのは

おばあちゃんだけだっだ


おばあちゃんだけは

僕に優しかった。

いつでも味方で居てくれた

本当に、おばあちゃんには

感謝している。


専業主婦の母親は

家に居たのに

「いってらっしゃい」

の一言も無かった。


父親も兄も最近

話をしていない。


父親は公務員


一番上の兄は

地元の優良企業に勤務


二番目の兄は

東京の名門大学生


末っ子の僕は

東京下町の町工場就職


昔から僕だけ出来が悪かった

何をするにも優秀な兄と比較された。


勉強も運動も出来ない僕は

家族の中では居ない者と

されて生きて来た。


だから、こんな家族の

中では会話など無く

両親に遊んでもらったことなど

一度もない。


この家の中には僕の居場所など

もう無かった。


僕は子供の頃から

邪魔な存在だった

産まれて来ては

いけない子供だった・・・


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ