第十二章 希望
就職は意外な程
あっさりと決まった・・・
まだ若いのと
前の会社で
経験が有るので
同じ職種の会社に
就職する事が出来た
真弓に伝えると
自分の事のように
喜んでくれた
就職祝いに
手作りの
料理を腹一杯
ご馳走してもらった
どの料理も
とても美味しかった
僕は
一生懸命働いて
今までの恩は
倍にして返すと
決意していた
・・・・・・・
出逢って
数カ月が過ぎた
僕と真弓は
上手くいっている
彼女は看護師なので
勤務時間が不規則で
休みは、うまい具合に
合わなかったが
少ない時間でも
会うようにしていた
花火も観に行ったし
お祭りにも行った
海に行ったこともある
今度、温泉に行きたいね
と最近は話している
真弓は、しっかりしているが
子供みたいな面もあり
会っていると
凄く楽しくて
時間が早く流れた・・・
ずっと一緒に居たかった
僕は、いつしか
真弓と結婚しようと
考えるようになっていた
絶対に幸福にしてやろうと
だけど
まだ彼女には伝えてない
僕は
クリスマス・イブの日に
告白しようと決めた
この日は
僕は仕事で
彼女は
夜勤明けの日だが
19:00頃
予約すれば大丈夫だ
イブの日に
フレンチのレストランで
予約を取り
その時に渡す
指輪も買った
(サイズは
それとなく聞いておいた)
真弓にもレストランで
食事の事は伝えた。
準備は完璧!
あとはクリスマス・イブ
が来るのを
待つだけだった。
テレビでは
北海道で
初雪が降り
冬将軍が到来と
夕方のニュースが
伝えていた・・・