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水中世界

作者: 想 詩拓

また、あの世界へ行こう。

水面みなもの境目を越えて、水中世界へ行こう。


息を止めて、水面をくぐり、たどり着く身近な別世界。

暑さもない、喧騒けんそうもない、重力もない。

何もできない代わりに、何をする必要も無い世界。


流れに身を任せよう。

水中世界の空を泳ごう。


水面からこぼれる日光の柱を眺め、

空中世界の遠さを感じよう。


目を閉じよう。

肌に触れる水の冷たさを感じながら、

潮騒しおさいに耳を傾けよう。



水中に浸りきったら、あの世界に帰ろう。

水面の境目を越えて、空中世界に帰ろう。


水から陸へ体を引き上げて、


身体と心の熱を、

人との繋がりを、

そして、地面を歩く自由を取り戻そう。


また、この世界に疲れたらいつでも行こう。

近くて遠い、水中世界へ。

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― 新着の感想 ―
[一言] こんばんは、連です。 とてもいい表現で書かれた詩ですね。 読み終えて「いいな~」と思いました。 感銘を受けた表現はこちら。 「息を止めて、水面を潜(くぐ)り、たどり着く身近な別世界。」…
[一言] 気のせいかも知れませんが、「白い目の傘」から「水中世界」までってバイオリズムみたいに綺麗に(この表現は妥当ではないかもしれませんが)波打っている気がします。 「白い目の傘」が0地点で「空振…
[一言] 現実逃避と言えば聞こえは悪いですが、人は誰しも「水中世界」を持っているものですよね。 僕の場合は小説でありなろうでしょうか。 リアあっての趣味の世界だとは思いますが、やはり辛い日常があると心…
2011/06/22 23:36 退会済み
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