表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

メデューサの恋

作者: せおぽん
掲載日:2025/11/24

この洞窟の奥に辿り着けば、不老不死になれるらしい。洞窟の奥につくと若い女の姿があった。俺が声をかけると彼女は振り向き、俺は石化した。

洞窟の奥にいたのは、見るものを石に変えるメデューサだったのだ。


なるほど、石化すれば不老不死だ。しょうがない。メデューサの置物として、これからの人生を楽しむとしよう。


メデューサは石になった俺に話しかけた。恋をしたい。でも、全ての男を石にしてしまう。というのが、悩みだそうだ。俺は石になっているので頷けないが、心の中で頷いた。


彼女は、イケメンの俺を気に入ったらしい。石になった俺を、微笑みながら撫でてくる。なんて健気なんだろう。俺は石になっているが、照れてしまった。


頭の中に誰かが話しかけてきた。俺の右前方の石像からだ。俺より大分ブサイクな像だ。『イケメン様は良いよな。石になってもモテモテで』、なんと言う事だ。 石像同士は話せるらしい。石だけに意思疎通ができるのだ。


俺がブサイクな石像に返事をしようとしたら、メデューサはブサイクな石像を、どん。と押した。ブサイク像は、倒れて粉々に砕けてしまった。メデューサがヤキモチをやいたのかもしれない。


彼女は、毎日石化を解く方法を試していた。照れながら俺にキスをしてみたり、妙な液体をかけてみたり、僕に花の首飾りをつけたり、俺はそんな彼女をだんだん好きになっていった。石だけど…。


ある日、俺が目を覚ますと石化が解けていた。体が自由に動く。きっと、彼女の努力が報われたのだろう。俺は彼女の寝室のドアを開けた。


彼女はベッドの上で、冷たくなっていた。

俺が石化して数百年、彼女の寿命は尽きてしまった。彼女の呪いが解け、俺の石化は解けたのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ