表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/40

意味を超えた意志

ライブ後、スタープロジェクタータワーの制御室にルナ、カイ、アオイ、そしてレイが集まっていた。

無数のホログラムディスプレイが青白い光を放ち、ライブ中に記録されたデータが次々と映し出されている。


「ライブは大成功だったね!」

アオイが笑顔で手を叩いた。


「観客がみんなスマホライトで星空を作ってくれたの、本当に最高だった!」

「でも、あのノイズは……普通じゃなかった。」


カイがスクリーンに映る波形データを見つめながら静かに言った。

「外部からの強い干渉がライブ中に起きていたのは間違いない。」


「観察者ってやつの仕業ってこと?」

アオイが眉をひそめながら問う。


「その可能性が高い。」

カイは頷きながら解析結果を示した。


「これを見てくれ。ノイズの波形に規則性があり、意図的に発信された信号だと考えられる。」

ルナはスクリーンに映るノイズの波形をじっと見つめていた。


「観察者……彼らは私の行動を見て、何を求めているのでしょうか。」


「ルナ。」

レイが優しい声で語りかけた。


「観察者が何を求めているか分からなくても、君が選んだ歌は確かに観客の心を動かした。それが全てよ。」


「でも……もし私の感情や行動が、観察者によって制御されているとしたら……。」


ルナの声には迷いが混じっていた。


「そんなこと、気にする必要ないよ!」

アオイが軽く肩をすくめながら言った。


「だれに観察されてたって、ルナの歌が届いたのは事実なんだから!」


「アオイの言う通りだ。」

カイも冷静に言葉を続けた。


「観察者の意図が何であれ、君がどう選び、どう行動するかが重要だ。ライブ中、君はノイズを超えて歌い続けた。それが答えだと思う。」


その言葉に、ルナの胸の中で揺れていた不安が少しずつ和らいでいった。


「私が選んだ歌が……観察者にどう映っているのか。それを知りたい。」


「なら、次のライブでその答えを探ればいいんだよ!」

アオイがウインクしながら笑った。


「観察者だろうがなんだろうが、私たちがやることは変わらない!」


「そうね。」

レイも微笑みながら頷いた。


「次のステージでも、感情を届けることに集中しましょう。それが私たちの答えになる。」

ルナは二人の言葉に力をもらい、小さく頷いた。


「次のライブで……私はもっと多くの人に歌を届けます。そして、その中で観察者に私の選択を見せつけます。」

「そのためにも、ノイズの発信源を突き止める必要がある。」

カイが冷静な声で言った。


「この波形を解析すれば、観察者に繋がるヒントを掴めるかもしれない。」

「ノイズの発信源……。」


ルナはスクリーンを見つめながら呟いた。

「それが観察者の場所を示しているのなら、私はその意味を知りたい。」


「解析は僕に任せてくれ。」

カイが端末を閉じながら言った。


「次のステージまでに、できる限り手がかりを掴む。」

仲間たちとの会話を終えた後、ルナは制御室の窓から夜空のホログラムを見上げていた。


その瞳には、新たな決意の光が宿っている。

「観察者……。もしあなたたちが私を観察しているのなら、私はその意味を超えて、自分の意志を示します。」


その言葉は、彼女が次の挑戦に向けて胸に秘めた誓いだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ