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ドライブ

作者: 立花そな


 たとえば今


 自分が自分から離れて


 俯瞰してみえた


 映画のワンシーンのようで


 録画が始まる


 車窓から見える大きな建物


 特別じゃないけれど


 それは物語の一部になる


 スピーカーから流行りの音楽が流れ


 この歌詞が好きだったなと思い出す


 呼吸をすると


 染みついたタバコの匂いが鼻を通る


 少し苦しいけど


 慣れてしまった


 当然だから


 好きでも嫌いでもない


 当たり前


 そういうものなんだ


 位置が悪く首に当たるシートベルト


 肩にかかればいいのに


 ずれるのは何故  


 直しても直しても直らないなら


 妥協しかないな


 窓が開いて風が吹く


 開けた理由は分からない


 寒いから閉めて欲しいけど


 声に出さずに我慢する


 言いづらいわけじゃない


 なんとなくいいかなって


 きっと今はBGMがメインの繋ぎのシーン


 何も起こらなくていい

 

 観客には聞こえない他愛のない会話


 知らない過去が追加されて


 強引にはめたパズルのピースの本物が見つかる


 ここは重要なシーンだったのかと


 驚かされた


 

読んでいただき、ありがとうございました!

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