表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

第1話、エンカウントする子は正ヒロイン。

話は遡って入学の日。

俺は過去の経験を元になるべくひっそりとラブコメ観察するため、派手な事は起こさず一般っぽい生活を心かけている。

そのため高校は地元とは少し離れた、少子化により共学化して十年たった高校に試験を受けて見事合格した。

入学初日はもちろん早すぎず遅すぎない時間帯にクラスに入り近くの席の人と仲良くする計画だ。

その筈だったのだが……。


「やっべぇぇええええ!!遅刻しそうぅぅぅ⁉」


ものの見事に寝坊をかまして計画立てた時間をとうに過ぎていた。

それでもまだレクリエーションとか始まる時間まで余裕はあるのだが今から到着すると、15分後には担任とか来てしまう時間になってしまう。

やっぱり前日に「ふっ、過去の俺はなんと浅はかな…。」とか言ってラブコメ㊙ノートとかまとめていてないで早く寝るべきだった。


ちなみに高校入学を機に俺は一人暮らしを始めているため起こしてくれる人はいない。

家庭環境が最悪とかでは無いから安心してくれ。

両親に「一人暮らししてみたいなー?」とか言ってみたら速攻OKを貰ってしまった。

なんで了承してくれたか問うと、やる事はやっているからとのことです。

流石に家賃や光熱費と食費または学費は払ってくれるらしいが趣味とか遊びは自分で稼げと言われているのでその内バイトとかも見つけないといけない。


さて話を戻すが、とりあえず急いで着替え適当に菓子パンを食べ家を出る。

学校までは少し距離があるためチャリ通にしている。

なんとか間に合いそうなスピードで漕いで学校まで後五分といった所、通学路でしゃがんで猫を撫でている美少女と出会ってしまいついつい止まってしまった。


この時間帯だと他の人があまり歩いていなく、通学路にいるのは俺とその美少女二人だけだった。

これが無関係なら美少女だなぁ~とか思いながら通り過ぎていくのだが、なんせ着ている制服が俺が通う学校の制服と似ているため止まってしまった。

そのままボーっと見ていたらあっという間に時間が過ぎていきそうになり、思わず声をかけてしまった。


「あの~すいません。たぶん同じ学校の人ですよね?」


「……?私のことですか?」



振り向いた美少女。

横から見ても結構可愛らしいイメージがあったのだが正面から見るとさらによく分かる美少女感。

制服姿なのにゆるふわ可愛い。

髪は茶髪に軽くウェーブがかかっている。

体格は小柄で小動物っぽさがある。

いかにも天然美少女ヒロインって感じがする。



「この先にある学校の制服を着ているのでつい話かけてしまったんだが、俺もそこに入学するんだ」


「あぁなるほど。確かに私も今日入学式です」


「で、ホームルームとかあと少しで始まりそうだが猫を撫でてて遅刻するつもりか?」


「………え、もうそんな時間帯ですか?」



時計を確認する彼女。

たぶんあのまま声をかけていなければ遅刻コースだっただろう。

俺は別れを告げてそのまま走りだそうとしたが彼女が声をかけてきて振り向いた瞬間、彼女が地面にこけてしまい横になっていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ