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ぶつかりおじさん、草原で目覚める
目を覚ますとそこは草原だった
舗装された道路や看板らしきものや民家のようなものも見える…
俺は確かホームから落ちて…
少し肩と頭が痛む、後ろから何者かにぶつかられたのだろう
しかし何故こんな所にいるんだろうと考えていると
何やら柄の悪そうな若者が3人ほど近づいてきた
「おい、兄ちゃん!こんなとこで何やってんだ?」
俺は耳を疑った
「兄ちゃん?」
次は自分の声を疑った
酒やヤニで焼けた汚い声じゃなくパチスロとかで聴くアニメキャラみたいな若い男の声になっている(気がした)
顔を触ると髭もないし肌にハリもツヤもある…
そんな自分の変わりように驚いてるとガラの悪いガキ共は
大きな声で
「あんたここいらで見かけない顔だな?もしかしてチキュウ?ニフォン?てとこから来たやつか?」
何を言ってんだこのガキ共
と口を開けそうになった瞬間
首に鋭い刃物が突きつけられた。冷たい金属の感触が肌に伝わり、緊張が全身を包んだ
「とりあえずあんたらには迷惑してんだ。大人しく着いてきて貰おうか」
首に衝撃が走りまた世界が暗転した