月に住みたい
ひとを傷つけてしまったとき
まるで暗闇の中で
寂しく笑っている
笑い顔をみたとき
わたしが傷つくほうが
まだましだったと
心から想う
ひとを助けてあげられないとき
そんなわたしを非難もせず笑っている
まるで天使みたいな
微笑みをみたとき
それでじぶんが汚れたとしても
なにかをしてあげたいと
心から想う
わたしは
偽善者なんだろうか
わたしは
卑怯者なんだろうか
わたしは
弱くて駄目なんだろうか
わたしは
無知蒙昧な輩なんだろうか
わたしは
祈ってはいけないのだろうか
わたしは
できればわたしは
月に住んでる
ひとになりたい




