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虚塵小笠原、現役復帰

作者: 川里隼生

 多くのファンに惜しまれつつ引退した、虚塵小笠原終身名誉元死刑囚(93)のユニホーム姿がグラウンドに帰ってくる。31日、大正義虚塵軍が2023年シーズンの選手契約を結んだと公表した。推定4億年20円の超大型契約と見られている。


 からくりドームの会見場に黒いマスクとオレンジの裸ネクタイで現れた人類の戦犯こと虚塵小笠原は、日本テレビの美人レポーターを見つけるや否やプロ復帰ならぬフル勃起したイチモツをスイング。会見場は一時怒号と悲鳴で騒然としたが、北海道テレビと中日新聞の関係者を見た虚塵小笠原は何かを思い出したかのように平静を取り戻し、ネクタイを締め直して着席した。


 机上の契約書を確認する虚塵小笠原の目に飛び込んできたのは4億年20円の6文字。「4年20億円の誤植じゃないのか」と騒ぎ立てるも、居合わせた球審が間違いではないと半ギレになりながらマイクで指摘。「(この契約内容は)いかんでしょ」「おかしい。こんなことは許されない」と決め台詞を残してネクタイをキ◯タマに巻き付け死亡した。金にがめついカッスらしい、残念だが当然と言える汚い最期だった。


 ぐうの音も出ない畜生の復帰に関して球界の盟主AHRA監督は「虚塵小笠原は私が侍に育てた」などと諸悪の根源が自身であったことを認めた上で、来季以降のDH制導入に改めて強い意欲を示した。虚塵小笠原は2024年のパリ五輪に間に合わせるため、今後の調整を切り替えていく。なおパリ五輪で野球は行われない模様。

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