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ホワイトデーSS2

閲覧いただき、ありがとうございます。

季々と雪之助のホワイトデーストーリーです。

バレンタインデーストーリーの続きです。

雪之助視点です。

雪降るバレンタインデー、僕は愛しい人と幸せな一日を過ごした。


ホワイトデーは、二人で作った昼食を食べながら、家でゆっくり過ごすと決めた。


僕がメインを作り、彼女が前菜とデザートを作る。


彼女がサラダを作っている姿を見て、夏休みにみんなで行った旅行を思い出した。


僕がくすっと笑ったことに気がついた彼女は不思議そうに首をかしげる。


「君の特製ドレッシングのかかったサラダを食べるのは前の旅行ぶりだなと思って」


そう言うと、彼女はそうでしたね、と懐かしそうに目を細めながら笑った。


もうあれから、だいぶ月日が経ったのかと思うと驚きだ。時の流れは早い。


彼女とは、色んなところに行き、思い出を一緒に作ってきた。

そして、今日もまた一つ新しい思い出が出来るのだ。


僕はそれを嬉しく思う。


「雪之助さんが作っているのパスタですか?」


「そう、リガトーニ。アラビアータにしようと思うんだけど、少し辛くしてもいい?」


「はい、じゃあサラダはサウザンアイランドにしようかな」


興味津々に彼女はこちらを見つめながら、器用に自分の作業を進めていく。



そんな風に見つめられると、少しでも美味しくしなければと腕に力が入る。


ホワイトデーらしくないかもしれないが、キッチンで二人こうやって一緒に何かを作るのは楽しい。


サラダを作り終えた彼女は、手際良くデザートの仕上げに取り掛かる。


紅いベリーのソースをパンナコッタに垂らし、フルーツを載せ、彼女は満足そうに鼻を鳴らし、頷いた。


無邪気な彼女を愛おしく思う。


「こっちも、もうすぐ出来そうだよ」


「じゃあ、私はテーブルの準備していますね」



料理を作り終え、僕達は食事を摂り始める。


高価なものを使っている訳でもないのに、僕にとっては、とても豪華なランチに思えた。


それは、彼女も同じだったようで。


「なんかいつもより特別な味がする…」


ぼそっと彼女は呟いた。


「僕もだよ。君と一緒に作ったからかな」


そう言うと、彼女は嬉しそうに微笑む。


何気ない日常も彼女と居ると特別な物になる。


これからも、彼女とずっと一緒に居たい。


美味しそうにパスタを食べる彼女。口元にはトマトソースがべったりと付いている。


彼女を微笑ましく思いながら、僕はそんなことを考えていたのだった。


良ければ、評価、ブックマーク、コメント等よろしくお願いします。

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