6限
D組の生徒が次々に教室を出て行く中で南が神崎を引き止めていた。
「神崎ー放課後空いてるか?」
「まぁな。なんかあるのか?」
「ちょっとな!」
それから少し経つと教室には南、神崎、柚木の3人だけになり桃瀬が来るまで戦闘訓練について話していた。
「初日の戦闘訓練最高だったな!」
「南は好きだよな、戦闘系」
「おぅ!思う存分動けるからな!神崎と柚木…そういえば柚木かましてたよな、戦闘訓練で。新海が柚木の動きと判断力がすげぇって言ってたぜ」
「なんか凄かったみたいだよな、柚木」
2人から褒められ、あむは顔をほんのり赤くし首を横に振った。
「俺、柚木は戦闘に向かないタイプかと思ってたけど全然だったわ!」
「南はいくつ回れた?」
「俺か?んーっと…海水エリア以外回ったな」
「お前やっぱり戦闘バカだ…」
「はぁ?」
「普通はそんな回れねーだろ」
「南くんすごい!」
あむが褒める。
「柚木やめとけ、こいつ調子に乗るから」
「でへへ」
南が照れ出すと教室の扉が開き桃瀬が現れた。
「うわっ…気持ち悪っ」
「お、桃瀬!」
「寄ってくんな、気持ち悪い」
「ぁあ?」
桃瀬に向かい南がキレるが軽く無視してあむと神崎の元へ蓮は向かった。
「おつかれ」
桃瀬に向かい声をかけたのは神崎だ。
「そっちも」
蓮はあむの隣に座ると南を無視したまま3人で話し始めた。
「桃瀬、クラスに馴染めたか?」
「いや?全然」
「え、だめじゃん蓮」
「そういうの興味ない」
「桃瀬っぽいな」
「蓮っぽい」
「はぁ?」
「「うーん、一匹狼的な!」」
あむと神崎の声が重なる。
「…狼じゃないし」
「突っ込むとこそこかよ!」
会話を聞いていた南が思わず突っ込んだ。
それから4人は白石が来るまで今日の授業について話していた。




