親睦会
小野寺の一言から始まった親睦会。
教室の中心に集められた机には数種類の飲み物と菓子が並べられた。
因みに飲み物と菓子は氷晶族である氷河が買ってきた物で、生徒達が机を並び終えた頃教室に現れた。
生徒達はそれぞれ飲みたいものを選びコップに注ぐ。
親睦会が始まって数分後、生徒達はチーム関係なく語り合っていた。
「なーに話してんの?俺も混ぜてー」
生徒の会話に担任の小野寺も入り、D組の生徒は賑やかに過ごしていた。
暫くすると小野寺は生徒の元から離れ氷河の元に飲み物を持って向かう。
「ほら、氷河も飲めば?」
「ありがとうな」
「なにが?」
「…いや、なんでもない」
「そっか。氷河もこっちに来いよ」
「俺はいい」
「お前なー」
氷河は飲みものを手にして教室の壁に寄りかかった。
生徒達は皆、この時間を楽しんだ。
担任を含めて互いの夢を語り合ったり、趣味嗜好を話したり。
時間とは楽しい時ほど、あっという間に過ぎてしまう。
5限終了の合図であるチャイムが鳴り生徒達は片付け始めた。
「あっという間だったね」
「時間経つの早いな」
「もっと話したい」
なんて言葉があちこちで飛び交っている。
そんな中で小野寺が教室の隅にいた氷河に近寄り声をかけた。
「親睦会、やって良かったな」
「そうだな」
「生徒の大半がこの大学やこの世界を美化して生きてる。俺たちだってそうだ。美化しないとやっていけない部分もあるからな。けど現実は結構エグいからそれに耐えられるだけの精神力と能力を鍛えなきゃならないんだよな。分かってはいても、それを教えるのって参るよな…」
「俺たちは俺たちに出来ることをすれば良いんだ」
「俺たちに出来ることか…」
「あぁ…」
小野寺と氷河は会話をしながら教室を出て行った。
それから生徒は下校の準備を始めた。




