鳳(おおとり)昶(あきら)
授業が終わる5分前、如月があむに声をかける。
「柚木さーん、そこまででーす。降りてきてくださーい」
あむはその場に降りて如月の方へ向かう。
「113万周お疲れ様でした~。頑張りましたね~」
どうやら目標だった100万周を軽く超えていたようだ。
「やはり元から能力が高いと補えてしまいましたね。でもそれは計算尽くなので大丈夫です。明日は筋肉痛で動けなくなるかもしれないですが、確実に体力はつくので良しとしましょう。明日も実技があるようなので今日とは違った形で体力向上を目指しましょうね!今日はこれでお終いです!お疲れ様でした、柚木さん」
「あー…はい」
あむは思った以上に体力が奪われていた。
(明日もこんな感じだったらどうしよう…)
「D組集合!」
担任である小野寺が突然ホールの中心で生徒を集めた。
「えー、2・3限の実技授業はこれで終わりだ。個人の能力について再確認出来たかな?明日もこのホールで実技を行う。そして明日にはそれぞれの器具や装備が届くだろうから楽しみにな。えーっとあとは…あー、次の授業は学科だからこの後教室にみんな戻るように。以上だ。解散ー」
小野寺が話し終えると生徒はホールを出て行く。
そんな中であむが小野寺に呼び止められた。
「あ、柚木ーちょっといいかー?」
「小野寺先生、なんですか?」
「あー悪いな、呼び止めて」
「…」
「3限のはじめにな、氷晶族の自己紹介をしてたんだけど柚木に出来てないから今しようかと思って」
そう小野寺は言うと氷晶族の12人を集めた。
天空エリア担当: 睦月さゆり、深津 りりあ
森林エリア担当: 鳳昶、奥寺 あん
都会エリア担当: 木馬 キラ、氷野 未亜
海水エリア担当: 杉原 凰太、水城 海里
砂漠エリア担当: 権堂牙龍、諸星空
山エリア担当: 大門 寛樹、登坂 篝
1人ずつ自己紹介をしてくれた。
自己紹介が終わると小野寺と鳳 昶がその場に残り、後の氷晶族はホールを出て行く。
それから鳳があむに向かい謝罪をした。
「柚木くん、戦闘訓練では申し訳なかった。怖がらせてしまったね」
「…」
あむはまだ少し怯えているようだ。
「まぁ、仕方ないだろ。お前が悪い。ちゃんと償えよ」
小野寺が鳳に向かい呟く。
「もう、大丈夫です」
「柚木、怖かったら今はそのままでいい。こいつがこれからどう見せていくかなんだ。だからこいつのこと少しづつでいいから見てやってくれ」
「…」
「よし!自己紹介と謝罪はこれで終わりな!早く教室戻らないと遅れる。柚木先に行ってろ」
「はい」
小野寺の指示であむは走ってホールを出て行った。
「で?お前本当のところ何がしたかったんだ?」
「こう言えば納得か?レッドクイーンを…引きづりだそうとしたってな」
「お前っ!」
「分かってるよ、小野寺が言いたいことくらい…ちゃんと分かってる」
「今後勝手に動くなよ!」
「…あぁ」
小野寺と鳳は会話を済ませると鳳は氷晶族と共にホールを出ていき、小野寺はホール内の消灯を済ませ出ていった。




