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夢の中
「ここは…どこ?」
夢の中であむは知らない場所に立ち尽くしていた。
「やっと会えたな、あむ」
あむの目の前にもう1人の自分が現れた。
「…私?」
「まぁ、間違えではないが正確にはもう1人のお前だ」
「…あなたは誰?」
あむは目の前の自分から離れようとする。
「何故逃げる?あぁ…そうか、お前はお前であって"お前"ではないからか」
そう言う目の前のもう1人の自分はとても冷たい目をしていた。
「お前は私に誰だ?と聞いたな。いずれその答えはお前自身で気づくだろう。その時にまたここへ来ればいい。私はいつもここにいる。お前の中にな。お前が私を呼べばこの場所に来れるだろう…。また会える日を楽しみにしているぞ、あむ…」
「ちょっと待って…」
だんだんと意識が遠のいていき、気づくとあむは保健室のベッドの上だった。




