表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Animal Fairy  作者: DAISY
20/36

蓮の思い

しばらくしてあむが落ち着くと2人はベンチに座り、蓮が再び声をかけた。

「実技で何があったの?」

「戦闘訓練…。今もみんなやってる。あむだけ呼ばれたの、監督官に。それで昔話を聞いて怖くなって…だって、戦闘訓練も監督官の話もあむは知らない。この大学はおかしいよ!…みんなみんなおかしい!」

「…」

「…怖い」

「…あむ。…あむも俺たちと同じだったんだよ。憶えてないだけで」

そう呟くと蓮はあむの胸元へ左手を伸ばす。

すると手の周りから光が輝き出した。

「俺の記憶をあむに少し分けてあげる」

蓮はあむと出会ってからあの日の少し前までの記憶を分けた。

「やめて!」

蓮の記憶が映像として頭に浮かび上がると、あむは頭を抱えて叫んだ。

「…大丈夫だよ。あの日のことまで思い出させないから」

蓮がどこか寂しげな表情をして呟いた。

あむの頭の中にたくさんの記憶が流れる。

その記憶のほとんどが明るいものなのに、どこか不安になってしまう。

まるで誰かに思い出すなと言われているかのように。

「小さい頃はあむの方が俺より強かったんだ。あむと対戦してもいつも負けて。勝てなくて悔しかったなー」

話しながらベンチに再び座る。

「蓮とずっと一緒だったから蓮の動きとか読めて…」

(あ…覚えてるあの時の感覚)

あむは立ち上がり両手に力を込めた。

すると大きな羽根を広げあむの周りが輝き出した。

(なんだろうこの感覚。温かくて心地いい。これがあむの力なんだ…)

「おー能力の使い方思い出したみたいだね。これなら戦闘訓練は大丈夫だよ」

「そう?」

「うん。大丈夫、怖くない。自信持って」

「…」

「…なんかあった時は、絶対俺が助けるから」

蓮が立ち上がりあむの頭を優しく撫でた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ