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Animal Fairy  作者: DAISY
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第3種目 赤外線レーザー

第1ホールに着くと赤外線が映るアンチゴーグルを手渡され、1度装着して赤外線レーザーを確認する。

「うわっこれやべー」

「通る勇気無くなるー」

「つか何でこんな仕掛けられてんだ?」

生徒の声が飛び交う。

「ゴール地点は真ん中にある舞台の上だ。お前達に渡したアンチゴーグルにはレーザーに触れた回数が数字で左上に表示されるようになってる。今回はあくまで測定だから触れる回数に制限はないが、わかってるよな?わざと当たりに行く奴がいたり適当にやる奴がいたら罰として電流を浴びせるからな」

「電流⁉︎」

生徒達が叫ぶ。

「この赤外線レーザーは通常の場合触れると電流が流れるようになっていてな、今はその機能を止めている状態だからレバーひとつで電流を流せるんだよ。だから適当にやろうなんて考えるなよ?」

こうして黒川は生徒達にクギを刺した。


赤外線レーザーを目の前にまず指名されたのは桃瀬だった。

蓮は着ていたパーカーのフードを深く被り、その場で軽くアップを始めると自分のタイミングでスタートした。

慎重になりながらもどこか余裕を見せる蓮の動きに女子生徒が盛り上がっている。

ゴール地点まで後半分をきった所で蓮の動きが止まる。

1度深呼吸をする蓮。

それからフェアリー能力を使い宙に浮き、勢い良くレーザーを潜り抜け舞台の上のゴール地点に到着した。

「やるなー桃瀬。んじゃ次はー白石」

黒川が白石を指名する。

「はぁーい」

ゆうなも軽く身体をほぐすとアンチゴーグルをかけてスタートした。

柔軟性に優れていた彼女は蓮とは別のルートで勢いよく進んでいき、途中止まることなくゴール地点へと辿たどり着いた。

「白石も早かったなー。途中いくつか当たってはいたけど上出来だ。さて次はー本田と七瀬。2人同時でもこの広さなら大丈夫だろう」

黒川に指名された2人はアンチゴーグルをかけてスタートした。

七瀬は動物の柔軟性を活かして進んで行くが、本田は慎重にゆっくりと進んでいた。

途中で立ち止まり考える場面もあったが、諦めることなく進んでいく2人。

先にゴールしたのは七瀬だったが、本田も諦めずにゴール地点へと辿り着いた。

「七瀬も本田も良くやったな。慎重に進むことも、能力を最大限に活かすこともどちらも大切なことだ。2人共、良くやった。そんじゃ次はー神崎、松下、野間、福士」

呼ばれた4人はそれぞれ身体をほぐしアンチゴーグルをかけスタートをきる。

神崎、野間、福士は動物に変化し進んでいくが、松下は先程の本田と同じように変化せずゆっくりと慎重に進んでいた。

最初にゴールしたのは神崎。

動きを止めることなくゴールした。

その後は福士、野間、松下の順でゴール。

「神崎、福士、野間の3人は飛行に優れてるからやはり、この種目は有利だな。でも松下も凄いぞ。冷静に考えて慎重に行動していたからな。みんなも見習えよ!よし、じゃあ次ー佐伯、南、轟、籠山」

佐伯、南、轟、籠山の4人はスタートしてから順調に進んでいたが佐伯、南、籠山の3人がゴール手前で互いに鉢合わせてしまった。

それから轟、籠山、佐伯、南の順でゴール。

「轟は早かったな。立ち止まることもなかったしな。あとの3人、進んでいる中で相手がどこにいるかを把握していなかっただろ。次やる時は気をつけろ。んじゃ次ー後藤、矢野、柚木、奥田の4人で最後だな」

後藤、矢野、柚木、奥田の4人はそれぞれ身体をほぐしてスタートする。

後藤と奥田が早く進むがレーザーに当たる回数が多い。

矢野と柚木は2人とは違い慎重に進んでいた。

その後矢野、柚木、奥田、後藤の順でゴール。

「矢野は能力をうまく使えてたな。柚木は考えて行動出来てた。奥田と後藤は、ある意味清々しいな。急ぐことは悪いことじゃないがちゃんと周りを見渡せ。よーし、これで能力測定は終わりだ」

黒川は赤外線レーザーのスイッチを切り、生徒達を教室に向かわせた。

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