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Animal Fairy  作者: DAISY
10/36

能力測定 第1種目 10㎞走

「チームも決まった事だし、そろそろやるか能力測定」

突然言い出した黒川に男子生徒はテンションを上げる。

そしてA組の生徒は能力測定をするため、グラウンドへと向かった。


「ここ…グラウンドっていうより…森林…だよね…」

あむが呟いた声に生徒全員が頷く。

「今からここで能力測定を始める。能力測定は全部で3種類だ。少なくて楽だろ?2組ずつやるからなー」


はじめに軽いウォーミングアップと装着器具についての説明があった。

器具といっても両足のくるぶしにつけるリングのようなものだった。

その器具には生徒達の能力を引き出す力が込められていて、それぞれの羽根の色へと変化した。

そしてくるぶし辺りに小さな翼が現れた。

翼が現れると生徒達は自然と宙に浮きはじめる。

「うわっ」

「うひょー」

「きゃー‼︎」

生徒によって反応は様々。

周りがどんどん浮いていく中であむも器具をはめる。

すると次の瞬間想像もしていないことが起こった。


「わぁぁあぁあぁー‼︎‼︎‼︎」


「柚木っ‼︎」


あむが器具を装着した途端ものすごいスピードで飛び出したのだ。

黒川はすぐに紺色の翼を広げ、あむを追いかける。

生徒は皆、一旦地上に降りた。

「助けてっ…」

猛スピードで飛び続けているあむ。

自分でコントロールが出来ず、大きな木にぶつかりそうになったその時、黒川があむの背中に回り込んで衝撃からあむを守った。

勢いよく木にぶつかった黒川だったが特に問題はなく、あむを抱えたまま生徒のいる地点まで飛んだ。

「先生…」

「柚木、危なかったな。でももう大丈夫だから」

黒川はあむに向かってニコッと笑った。

無事に戻ってきた2人を見て生徒達は安堵した。

「よし、気を取り直して能力測定を始めよう。柚木は少し休んでろ」

「はい」


第1種目 10㎞走。

2人1組で計測が始まった。

まずはじめに野間と南が指名される。

2人は器具をつけ、宙に浮いた。


「位置についてー、よーい」


ピーッ‼︎


黒川が手にしていた笛を鳴らし、野間と南が勢いよく飛び出した。


タイムは、野間 12秒31。

南 12秒29。

2人とも速いタイムを出した。

この2人に続いて測定が続く。

白石 9秒57,本田 16秒18。

轟 9秒21,後藤 11秒09。

松下 13秒14,籠山 10秒42。

佐伯 11秒53,七瀬 15秒37。

神崎 10秒17,奥田 16秒01。

福士 9秒43,矢野 13秒51。


最後の1組、黒川は桃瀬と柚木を立たせた。

「柚木、俺がゴール地点に居てやるから怖がらずに飛べ」

黒川はあむにそう伝えて分身を作り出す。

分身で作り出された黒川が紺色の翼を広げてゴール地点に飛んだ。

「桃瀬、柚木スタートラインに」

黒川に言われ蓮とあむがスタートラインにつく。

2人同時に器具を足首につけた瞬間、あむが再び猛スピードで飛び出した。

蓮もそれを予想していた為、瞬時に飛び出せたがやはりあむは速かった。

ゴール地点にいた黒川はあむの速さに再び驚きながらもフェアリー能力を使いあむの勢いを止めた。


柚木 6秒36,桃瀬 9秒10。


「6秒ってすごいな…」

黒川が思わず呟く。

あむはゴール地点で器具を外し蓮に抱き抱えられた状態で生徒達がいる地点へと戻った。

いわゆる"抱っこ"の状態で…。

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