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Animal Fairy  作者: DAISY
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はじまりの日


[ Animal Fairy 専門大学 ] 訳して"AF大"。

私の未来を大きく変える大学の名だ。




「ママ、行ってきまーす!」

「あむ、行ってらっしゃい。蓮くんによろしくね」

「はーい」


私の名前は柚木 あむ。

2016年4月の今日、大学生になりました!

大学までは電車と徒歩で1時間くらい。

今日が初登校です!


家を出ると目の前の交差点には幼馴染の桃瀬 蓮が立ち止まっていた。

「蓮!」

私は蓮を呼び止め駆けつける。

「蓮、ちゃんと起きれたんだね」

「それは俺のセリフ」

「んなっ!」

私と蓮は小さい頃からの幼馴染。

家が近所で親同士が仲良く、私達の年齢が同じって事もあって幼い頃からよく一緒に遊んでいた。

小・中・高と同じ学校で大体いつも一緒に登校していた。

「あむがAF大受けたのは意外だった」

「え、なんで?」

「あ、時間やばい。…走ろう」

「あっちょっと!」

蓮とあむは駅に向かい走り出す。

駅に着くと蓮が先にホームへ向かい満員電車に乗り込む。

車内は人でいっぱい。

蓮より少し遅れてホームに着いたあむも乗り込もうとするが満員な為、入って行けない。

すると扉が閉まる直前で蓮が車内から手を差し伸べあむを引き寄せる。

電車が動き出すとあむをドア付近の壁に立たせた。

「ギリギリセーフ」

あむは小声で呟く。

「それ、俺のセリフ」

「またそれ?」

「後で飲み物奢って」

「……わ…わかった」


電車に揺られること20分。

真珠駅に着き、蓮とあむは電車を降りて大学方面へと歩いた。

大学までは徒歩約20分。

大学が見えてくると正門でのある現象をあむが目の当たりにする。

大学生が正門を通る生徒が次々に人間から動物へと変化する光景を…。

あむの目には動物が洋服を着て靴を履き、リュックを背負って大学内に入っていく…ように見えていた。

「ねぇ蓮、あ…あれ何?」

「ん?」

「あれ何⁉︎」

「アニマル科の人か、アニマルフェアリー科の人か…どちらか」

「そうじゃなくて、あれ!」

あむは指を指す。

「…やっぱりあむは覚えてないか」

蓮はあむが聞き取れないくらいの声で呟いた。

(え、何この大学。大学?大学だよね?)


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