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魔法剣士は進む  作者: ちび兎
2/2

 物語は始まる

 現代、地球という惑星の日本にある男性がいた、それは『伊吹いぶき 剣清けんし』だ


 剣清は日本で武術の道で有名な『伊吹 星雲《伊吹 星雲》』をお爺ちゃんの孫として生まれ、孫として小さい頃からお爺ちゃんに武術の指導を受けた。

才能があったのかメキメキと順調に武術の腕を上げていき、小学生高学年ですでに、訓練していない大人に勝つことができた。

中学生のころにはお爺ちゃんの知り合いの軍人にも勝つことができた。


 そんな強くなってどうするんだと言いたいし、学校で友達できなそうだが、強くなるのは、強くなっていくのが楽しかったからで、学校では、小学生の頃は力加減がわからず怪我などをさせていたが、中学生には力加減は完璧で隠して過ごしたし、小学校で怪我させたとしても回りわまだ小さいので遊んでたら、怪我したと思っていたので別に友達ができなかったとかはなかった。


そして、現在高校一年生、青春を謳歌している。


「おい剣清、今日帰りにゲーセン寄ろうぜ!」


 帰りにゲーセンに誘ってきたこの男は小学校からの親友の近藤こんどう 太郎たろうというthe平凡と言われる顔にこの名前である、これでよく弄られているが、太郎も別に気にしていないのか逆に乗ってきたりする。


 太郎の誘いに乗ってゲーセンに行った。

太郎はUFOキャッチャーが得意でよく乱獲して店員が泣いている。

今日も懲りずに太郎は乱獲をして店員を泣かせていた。その後も俺と太郎はボールを投げて入れるだけのゲームや、太鼓をドンドコ叩くゲームをやったり、それで太郎は満足したのか、今日はいつもより圧倒的に早い一時間でゲーセンを出た。


――――キャァァー


 ゲーセンを出た後、どこ行くか歩きながら喋っていたら、突然悲鳴が聞こえた。

太郎と俺は何事かと思って悲鳴が聞こえてきた方向を見てみると、刃渡り四十cm程の刀を我武者羅に振り回している男がいた。


いきなり振り回し始めたせいか、逃げ遅れた人達が、刀を振り回している男の周りに血を流しながら倒れていた。

剣清は、人間離れした視力で血を流している人を確認したところ、倒れている人全員が息をしていたので安堵の息を吐いた。しかし、生きているのを確認できて注意を疎かにしたのか、男の行動をしっかり確認していなかった。


―――キャァア!!!


 すると、切羽詰まった悲鳴が聞こえた、慌てて剣清は悲鳴がした方向を見ると、尻餅をついて、男の振り上げる刀を見上げることしかできない女性がいた。


それを見た途端、焦りはしたが、冷静に、何をすればいいのかを思考が二倍になっているなか、瞬時に判断して、太郎に見られるのをお構いなしに、武術の縮地法を使い男の懐に入り、刀の持ちてを手で押さえ、その状態から背負い投げをして男を無力化した。

気絶はしてないが、背中を思いきり地面に打ち付けられた衝撃で呻きを上げていた。


「大丈夫ですか?」


「は、はい、、、ありがとうございました。」


 男を倒したと思い、尻餅をついてた女性の安否を確認した。

女性をよく見ると、剣清達と同じ高校の制服を着ていたので、高校が一緒なのだろう。

―――ポォ~

彼女は剣清が声をかけてから、なぜか顔が赤くなっていた。

俺はイケメンじゃないし、フツメンなので、恐らく、ついさっきまで死ぬかもしれなかったので血が頭に上ってるんだろ、、、絶対惚れたとかはないだろう、鈍感ではない、断じて鈍感なんかじゃない!


そんな感じでいつも通りの空気に戻っていった、戻っていたからこそ剣清は油断していた、まだ完全に気絶をしていない男に注意をもっと払うべきべきだったのだ、、、無力化したと思って油断をした、武器を奪っているからと油断をした。

それが命取りとなるとお爺ちゃんに言われていたのに、油断をしてしまったのだ。


「剣清、後ろ!」


 太郎が突然叫んでびっくりした、何事かと思い太郎の顔を見たら必死の形相を顔に浮かべていた、視界の端に見える彼女の顔も、まるでそこに、化物がいるかのような、そんな顔をしていた。

剣清は、太郎に言われた通り後ろを見て、やっと状況が分かった。

拳銃、日本では所有を禁止されている拳銃を男は持ち、こちらに、剣清に向かって構えていたのだ。

そんなものどこで手に入れたんだ、と思いながらも必死で助かる方法を考えていたが、距離は結構あり、縮地をこの体制から使えない、仮に使えたとしても、遅くて0.1秒位の速さで着弾する距離だから間に合わない。


――タァン!


とても短くて長く感じる銃声が、夕方の歩道に響いた、銃弾が当たるのは約0.1秒なのにその一瞬が、とても長く剣清は感じていた。


 そして、走馬燈とも呼べるその長い時間は終わった、銃弾が剣清に当たったのだ。それは、救急車が来たとしても助からない、決定的な致命傷だった。


「剣清!」


太郎の俺を呼ぶ声が聞こえた。

助けた彼女の鳴き叫ぶ声が聞こえた。

俺に向かって銃を撃ってきた男は、やっと事態を理解した通行人によって取り押さえられた。

それを、瀕死の状態で剣清は聞いていた。


「ごめんな、、、皆」


剣清は最後の力で、今までお世話になっていた、家族、お爺ちゃん、太郎に、皆にあやまった。


「おい、剣清!なにがごめんだよ!これからだろ、楽しいのは、生きろよ、、、お前、まだ彼女いないんだろ!」


「、、、余計、な、お世話、だ、、、」


 太郎が勇気づけるために、わずかにでも生きる可能性の為に、泣きながら叫んでくれた。

その横では、俺が助けた彼女も一緒に泣いてくれていた。


だが、もう無理みたいだ、意識が遠のいていく、、、


「、、、皆、ほん、とに、、ありが、とう、、、おじい、ちゃん、、、最後に、、ひと、をたす、けれ、た、よ、、、」


「おい、剣清、息をしろよ!おいってば!、、、お前、最後に人をなんか助けて、俺じゃできないこと簡単にいつもして、、、ほんと、お前はかっこいいよ。」


剣清はこうして最後に人を助けれて、満足をして、死んでいった、、、






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