過ち・・・・
西暦3050年 人類はまた「戦争」という名をもつ大量殺人を始める
「セ・レ…スト・・母さんもうす・ぐ死ぬわ…ライカを・・た・の・む・わ・ね」
た・の・む・わ・ね
セラン母さんが死んでいった。行く先は天国だ。きっと。
ライカはまだ3歳。まだ何も分からず僕だけが頼りなんだ。母さんがいなくなったことには気づいているだろうか?
なぁライカいっそのこと・・・・戦争に巻き込まれて死ぬより、自分たちで今死のうか?
なぁ答えてライカ。僕はどうしたらいいの?
西暦3065年 僕は君を選ぶ 生きてほしいから…
あの馬鹿な戦争はとどまることを知らない。だれが作ったのか…何のために?
ぼくは20歳、ライカは18歳。小さいころの笑顔はもう無く・・・・・・・・・
僕はもう行かなくちゃ。人を殺して帰ってくる。正しいとは思わない。
でも行かなきゃライカ…君が殺されてしまう。君に生きてほしいから、母さんとの約束だから…ライカを守る
西暦3070年 人々は、世界は狂った
20年続いた戦争が幕を閉じた。
やっとライカに会える。生きて、兄さんはここにいます。生きているんだよ
あぁライカ、僕たちの家にまだいるんだろうか?
この手で人を殺した。母さんを殺した戦争に加わった。君を5年ものあいだほぉっておいた。
でも・・・君を愛している。兄として。母さんにも負けないくらい。
そのことだけ、そのことだけが変わってないんだ
僕たちの家についた。覚えている?きづいてくれる?
ガチャッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
長い時間をかけ、軋みながらドアは開いた。
「ライカ・・・?」
そこには痩せこけ、涙のあとがたくさんつき、笑うのも忘れたライカ?がいた。
「セレスト兄ちゃん?」
あぁやっぱりライカだ。ごめんな、ずっと会いにこれなくて
そう目でライカに語りかけた。ライカはそれに対して軽く首を振り、「兄ちゃん、あのね、あたし待ってた。ずぅっと」
弱弱しく微笑んで静かに目を閉じた。
とうとうライカまで死んでしまったか。本当に悪い兄ちゃんでごめんな。
お前を守れ無かったよ。幸せにできなかったよ。
でも天国で母さんに精一杯かわいがってもらえよ?
さようなら、ライカ
僕ももうだめだ。皆のところへ行くから。
そのとき白い2羽の鳥が僕の前を横切り、消えていった。
「死なないで。」
声が聞こえた気がした。
戦争は死ぬことは無い。またくる。人々は気づいていない
大量殺人をしてぜんぜんとめようとしていないことを
頼むから消えてくれ!!!!!!!!
そう叫んでも戦争は「君たちの欲、怒りの片割れが俺なのさ」
とあざわらい簡単に人を殺していく
人々に過ちを犯させていく




