第一幕
夢を見る・・・
いつもの時間に布団の上で寝て、そして僕は夢を見る。見る夢はその日その日によってほとんど違っている
例えば、「魔法の世界に行ってからの冒険の始まり」や「いつも通っている学校での友達と遊んでいる時間」だったり、「好きな人と付き合っている状態での話」、「気になっている映画やゲームの世界で生き残りをかけたサバイバル生活」など、他にも今まで見てきた私の夢は本当に数多に及んでいる。
僕が夢にて気になっていることがある。僕が見ている夢の多くの最後が僕が私が死ぬことが確定したという状況にて終わるからだ。平和だったりワクワクするような状況で終わるような夢は全体的には少ないがその夢から覚めたときの僕はいつもいつも気分が良い状態だった。逆に死ぬような夢を見たときは夜中にうなされているような奇妙な感覚が体に残っている状態で朝に目が覚めるんだ。
夢は、寝ている人の脳が内にある情報を整理する過程において発生している興奮ホルモンによって見ていることがあるそうだけど、僕たちにはそんなこと関係ない。夢とは見れるときと見ないときがあるし僕たちが見るのはほとんどの人が偽物と断定できるものなのだから。
夢とは私の中ではそんなものだが、ここではそんな霞にも残らない私の、僕の夢を残していく。
第一項
私の意識が覚醒したときに私は昔私が通っていた小学校の教室の中にいた。ちょうど朝の登校時間のようでランドセルを担いだままの状態でクラスの出入り口付近にいた。そう認識して、すぐに横から懐かしい声が聞こえた。
「っよ!!おはようさん! 夕日!・・・・・・どうしただよ?」
そう声をかけてきたのは当時私と同じクラスで学校にいる間はよくつるんでいた友達の木端だった。
「ん?あぁ・・おっはー コバ!! なんかぼぅ としてたわwwワリぃ!」
友達に声を掛けられたことによって今、昔通っていた学校の懐かしいクラスにいるんだという その状況を認識した。そして自分も昔にしていたような口調で相手に自然に言葉を返していた。
「へぇ、あっそ。それより昨日○○先生から出された英語の宿題やって来てる? やって来てたら見せてほしいな~なんて・・」
「え???宿題?ちょっと待って」ガサゴソ(ランドセルの中をまさぐり中) ガサ、ペラペラペラ・・・
「・・・・・・・・・ん?え??・・・やばい、やってない!!! あぁぁ、どうしよう、、、
たしか一時間目の授業じゃなかったよね!?」
「あ~やっぱやって来てなかったか~。 いや?今日は水曜だから一時間目じゃん。だから俺もいま焦ってるんだよ・・・」
その言葉を聞いてすぐに黒板の横に付けられていた時間割表を見たら、確かに今日の一時間目が英語の授業だった。
「しょうがないな、面倒だけどパパッとやっちまうか」と友達は軽く言って自分の机に向かいすぐに宿題を書き始めた。
そのスピードはなかなか速く「そんな軽くできるなら借りようとせずに前の日にやってればいいのに!」とわずかに恨めしく思いながらも私も自分の懐かしさを感じる落書きなどの跡が残っている少し汚れた机についた。
私が机に着いたそのとき、
「キーン、コーン、カーン、コーン」
っは!?朝の時間が始まった! やばい!!!時間がない!!
そう思った私は慌てて英語の宿題を広げ書き始めたのだが、途中で先生がクラスに入りホームルームが始まり 宿題を一時中断されることになった。
ホームルームが終わり、先生が一旦教務員室に戻った時にはもう一時間目の授業の開始時刻まで10分もない状態だった。
やばい! あと10分しかない。やばいよぉ・・・
残り少ない時間の中自業自得だと思いながら宿題を解いている最中にはクラスの友達たちがそれぞれ宿題のことやテレビのこと漫画やアニメなど自分たちの興味のあることなどを挙げて会話をしていた。
「おまえ、宿題やってきた? 俺やってくんの忘れたわww やばべぇww」
「バカだなー! 俺? 俺は大体はやってきた!! ・・・見せないからな??」
「え!? いや、一生のお願い(これが何十回目)だから見せてください!! この前遊びに来た時に見てた漫画の続き持ってくるからさ。 お願い!!( チラ)」
「そのお願い何回目だよ・・・・・・しょうがないな~ それじゃぁ、あの漫画の続き気になってたから許可しよう。 ほら (パサッ)」
ミ・見たい! けど、聞いてたから私にも見せてっていうのは何か恥ずかしいからいいや....
そして・・・
「ふぅ、なんとか終わったけど間違ってないか自身がないな。」
「キーン、コーン、カーン、コーン」
ガラララ~
「みんな、席についてねー」
女性の先生がチャイムがなってすぐに来たので、教室で喋っていた友人たちは皆急いで席についた。
そして一時間目の英語の授業がおわり、その日にあった授業がすべて終わって放課後になった。