夢見る少女とはめられた弟子
雷光が轟音と共に暗雲を切り裂く中、その音をも打ち消すような叫びが大気を震わせた。空に延びる見上げるほどの長い首、月を喰らうかと思う程の口より滴り落ちる大量の体液。叫びが徐々にに弱まっていき、伸びた首は地へと沈み声は彼方へと薄れていった。その場には沈黙が流れるなか立ち上がる一人の少年。息も絶え絶えで空を見上げ小さな小箱を拾い上げかざす。すると小箱が開き多重立体型魔方陣が発生。横たわり声もださなくなったモノの全体を包み魔方陣に取り込まれ魔方陣は小箱に収納された。小箱は閉じ光輝いている。少年はその場に倒れ荒い息使いで空に浮かぶ月に小箱をかざし消え行く光を眺めていた。 (ぼん!) 小箱の光がおさまると渇いた音と共に1枚の紙切れが現れ少年の顔に落ちてきた。びっくりしながら紙を見ると見馴れた筆跡の文字が書いてある。 [あ~ワシじゃワシ。この手紙を見ているってことは主を倒せたようじゃな。ウム結構結構。まぁワシの弟子じゃしぃ~当然と言えば当然、あ~そうそう、その小箱7日経ったら封印効果が切れて主が飛び出てくるから首都に行ってギルドに提出してこいや。首都までは10日かかるが直ぐに出発してちょっと走れば間に合うじゃろ。ほれ、すぐ立て走れ。PSワシは首都でチィータイムじゃ。]手紙を持つ手に力がこもり小刻みに体が震え出す。 「あんのクソジジィ、上等だ今からトドメくれに行ってやるから覚悟しやがれ!」 手紙を引きちぎり空に舞い上がらせ、少年は首都へと走り出した。




