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目線、目線!

「久しぶりだな、アーリヤ。」



優しく魔王は微笑むとアーリヤの頭を撫でた。

まるで幼い子どもに対するような態度だった。



「相変わらずちっこいなぁ、お前。

縮んだか?」



「去年より五ミリ伸びてます~!!

魔王様が大きすぎるだけですっ」



成長期にまだ入るのにミリ単位でしか伸びないのはどうかと思う…とネイバンは思ったが黙って見守っていた。



「俺は1センチ伸びたぞ。」


「寄越してくださいよ!その身長!!

5センチ…いやっ、二センチでもいいから!!!

というか魔王様私の生まれる前から生きてて若作りなのに身長も伸びるなんてなんなんですか!」



魔王の胸ぐらを掴みぐらぐらさせながらアーリヤが叫ぶ。

平均より低い身長を気にしているアーリヤであった。



「あ、いやでもなぁ…」



ジッと魔王がアーリヤを見つめる。



「大きいところもあるぞ。」



胸元をガン見しながら言う魔王。

美形だかただの変態である。セクハラである。

アーリヤは平均より低い身長だが胸囲は平均よりなかなか高かったりする。



「アーリヤ、お前今何カッ…」


「口閉じや。」



ドゴンッ!!!!!



魔王が床にめり込んだ。

お綺麗な顔面から容赦なく店の床にめり込んでいる。

その頭を踏みつけた男が微笑んだ。



「久しぶりやなぁ、アーリヤ。

元気そうで安心や。」



「…セ…セイ…君…?」



アーリヤが驚きの声をあげた。



「えっ、なぁ、魔王様そんな扱いしていいの?!

てか、あんたらどうやって店に入ってきてるんだよ!!」



たえきれずにとうとうツッこむネイバンであった。




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