古巣でドキドキウォッチング!!
天高くそびえる塔を前にレイリーは一人、佇んでいた。
その塔は、魔道研究塔と呼ばれ、魔術をあつかう者達の学舎であり、研究施設であり、ひとつの街で合った。
魔道研究塔では実力が全て。
貴賤は問われず、王すら膝をつかねばならない事さえあるという。
かつて、レイリーが学び暮らし、研究に明け暮れた場所。
レイリーの基礎を作った…いや、基礎は元からであるが、強化した…いや、他者から見れば現在の集大成を造り出した諸悪の根源のような地である。
色々あってレイリーは追い出された場所だったりするが、彼女は躊躇う事なく門をくぐり、学長の元へ向かう。
本来ならば来たくはなかった。
しかしやむを得ない事情と高額の報酬につられ、嫌々ながらやって来たのだ。
「帰りに沢山魔道書や本を買わねばわりに合わんな、全く。」
愚痴りながら勝手知ったる道を突き進む。
在学中に作り上げた学長室までの最短ルートを通り、魔術でノックをし、魔術で扉を開けた。
「よぉ、レイリー久しぶりだな。」
いつかの立体映像の男がふんぞり返って出迎えた。
「やはりな…お前の圧力か…
…………変態ドロワーズ卿!!!!!!!!」
謎の男「誤解だああァァァァァァァ!!!!!!」
レイリー「事実いたいけな乙女の下着姿見ただろう。この変態ドロワーズ卿!!」
謎の男「確かに言い訳のしようもない!!!」




