第7章
「相談て?」
弘樹が俺の顔を覗き込むようにいう。
「お前、何して稼いでるわけ??」
「俺?俺は株☆」
「株って……お前、そんなの出来るの??」
「俺、友達が資産家でソイツに教わったんだよ」
「資金とかは??」
「そのダチに借りた」
弘樹は当たり前のように言う。
「で、お前は何をして稼ぐつもり?」
「……まだ決めてない」
「お前、頭いいんだから家庭教師は??」
「でも俺、中学生だし。家庭教師って大学生ばっかじゃねぇの??」
「大丈夫だって。お前、大人っぽく見えるから大学生ぐらいさば読んでもわかんねーよ。」
「そんなのありなのか……?」
不安そうにそういうと弘樹はしれっと
「バレなきゃ大丈夫だろ」
といった。
そして数時間の相談の後、俺は家庭教師で家賃を稼ぐことに決めた。
それから4年間、俺は無我無心でこの環境に慣れるのに必死だった。
家庭教師も今までばれていない。
今まで馬鹿みたいに背が高いことを俺は初めて感謝した。
高校はボスが一応出とけというので行っている。
幸い、風紀面ではゆるい学校なのでなんとか続けられている。
それにこの学校には弘樹や俺みたいにボスに育ててもらってるやつがたくさんいるから気が楽だった。
そして、夜遊びも覚えた。
遊んでいくと不思議と金がなくって行き、陸や弘樹がやってたような万引きにまで手を出すようになった。
もっとも弘樹は『スリルがほしいから』といって参加するだけだが……
そんな俺たちにひとつの変わった出来事が起こり始めていた…
お久しぶりです。
なかなか出口が見つからなくていろいろがんばってました。
これで一応過去話は終わりです。
次回のことはまだ決めてませんが、とりあえず蓮の両親のことを触れたいなと。。。
どうか機会があれば見てやってください><