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*呑気に真剣

「!」

 意識を戻したベリルは、すぐに今の状態を確認する。

「……」

 口には猿ぐつわをはめられている、ハンカチだろうか? 両手は後ろ手に手錠、足もロープか何かで拘束されているようだ。

 圧迫感と暗闇、この振動はトランクか。割とゆったりしている、3ナンバーの車かな? 音と振動からして60㎞以内の速度だろう……そこまで考えて体勢を整える。

 まさか偶然のメールから自分とつながるとは思ってもいなかったが、退屈することはないかもしれない。

 思わしくないものならば多少、暴れても問題ないだろう。

 彼の『多少』は一般人の『多大』だ。好きにさせたらとんでもないことになる。しかし彼を止められる者は現在、ここには存在しない。

 とはいえ、日本国という事を少しは考慮してくれるほどには常識人である。

「ふむ」

 どこに向かっているのだろうか……目を閉じて今までの事を思い起こし、推測を重ねる。

 柳田は自分の画像とデータを教祖に見せたと言った。

『あなたは普通の、人間ではないの?』

 ナユタのメールが脳裏に浮かぶ。

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