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交点の烈~戦士の休息~  作者: 河野 る宇
◆第10章~ちゃっかりもの
26/47

*無関心な彼

 それから2人は駅に到着し、ベリルは再びカフェで出した見慣れないカードを機械に差し入れた。

「!?」

 えっ? 入れて大丈夫なの!?

 ナユタは目を丸くしたが、ボタンを押すと切符が出てきて唖然とする。

「! ありがと」

 渡された切符を受け取る。すると、今度はそのカードを改札機に差し入れて何事もなくホームに入っていった。

 どんなカードなの!?

 ナユタは訳が解らず、混乱気味にベリルの後を追う。

 そうして無表情に電車を待つベリルに、チラチラといくつもの視線が向けられる──本人はまったく関心が無いようで、その視線を気にせず携帯のメールを確認していた。

「……」

 ここまで自分に無関心な人も珍しいな……ナユタは隣で見上げた。

 その時──

「!」

 服を掴まれる感覚に、ベリルは眉をひそめて振り返る。

「見つけた」

 視線を降ろした先にいた少年が笑顔で発した。

「アユタ!? なんでここに……っ」

「カンタンじゃん。オレのモデルガン取りに行ってベリルに会ったなら、店の近くで出会ったのかな? ってね」

 驚く姉に少年は、両手を頭の後ろで組んで説明した。

 確かに、予想通りの結果になった訳だが、他の状況でも充分に考えられる事である。

 迷うことなく決断したアユタにベリルは少し感心したが、その予想を考慮してすぐにカフェから出たというのに、少年は即行で見つけ出した。

 才能とも言える勘だが、そんな事よりも、この状況では少年も連れていくしか無い。

 ベリルへの監視はまだ続いているのは明らかだ、先に組織を潰していれば良かったか……とも考えるが、回収はあと数個だ。

 日本という国において、奴らも迂闊うかつな事は出来ないはずでるあると考え、回収を優先する事にした。

 とはいえ、一般人を連れての回収作業は予想している時間よりかかるだろう。

 ベリルは小さく溜息を漏らした。

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