*ここは公共です
「なんか……ごめんなさい」
また何かに巻き込まれたみたいでナユタは体を縮こまらせた。
「で、でもこれで大丈夫よね」
邪魔しちゃ悪いからやっぱり離れなきゃ!
立ち上がったナユタの耳に──
「そういう訳にもいかん」
「え」
若干、低く聞こえた声に顔を向ける。
「お前が狙われたのはこの件ではない」
「……え?」
「私と何らかの関係があると知られたためだ」
「?」
ナユタは小首をかしげた。
「回収とは別の問題が発生した」
「じゃあ……やっぱりあたし、巻き込まれちゃったんですね」
「すまない」
いや、どっちかっていうと感謝したい気分なんですけど……ナユタは小さく笑って再びベンチに腰掛けた。
あたしだからこうなった気がしないでもないし、そのおかげで彼に出会えたし……ああ、でも恋人とかいるのかな? こんなに綺麗な人なんだもの、きっと沢山の綺麗な女の人に告白されてるんだろうな。
艶やかな肩までの黒髪に、オニキスを思わせる瞳と魅力的な容姿をしているナユタはベリルの横で一喜一憂した。
そして、ちらりと隣のベリルを見やると、先ほど交換した銃に銃弾を詰めている処だった。
日本の公園で平然と拳銃出して弾詰めてる……ナユタは半ばあっけにとられた。
ここまで堂々とされると、むしろホンモノの拳銃だなんて誰も思わないよね。それにしても……別の問題ってなんだろう?





