~CLASS~
色縦師、錬金術師等をまとめて職業と呼ぶ。
それぞれの職業には階級が3段階ある。簡単に「初級」、「中級」、「上級」といった感じだ。階級により、使える技の数も増えていく。階級が高いにこしたことはないのだ。
「はぁーあ、あいつにも味方がついちゃったか・・・・やりづれぇなぁ・・・」
ある男がつぶやいた。この男は中学生ぐらいの背丈|(160前半ぐらい)。そして髪の毛は金髪、肩にかかるぐらいの長さである。黒いマントをはおっている。
「まぁ、人が一人増えたところで何も変わらない。変わるのは葬式の数だな。もっとも葬式が行われるかは分からないが」
男はしゃべるのが好きらしい。しかしそれは不快に思わせるものではなく、逆に子供らしさを感じる。
「さぁ、もう行くかな。日本に」
男は立ち上がり、マントをひるがえして、その場を去った。
〇
お前が主人公だと言われた。それは忘れてはいけないことなのか、悪い夢だと思って忘れるのか、選択肢はたくさんある。
忘れてはいけないという者はきっと主人公になれると思う。そいつはきっとこれからやっかいごとに巻き込まれるんだ。
忘れてしまおうと思う者は脇役がちょうどいい。失礼な言い方かもしれないがぴったりだと思う。
しかし世の中はおかしい。主人公の素質のあるものは忘れたくても忘れられず、どっちにしろ厄介事に巻き込まれるもんだよ。
俺か?・・・・・・・・・俺はな。
断然、脇役だな。
俺は主人公になっちゃいけないんだ。それになりたくもないし。脇役が俺にぴったりだと思うね。劇をやるときの「木」、「村人B」そこらへんが大好きなんだ。俺の考えは変わらない。
今でもな。
でも・・・・少しだけ価値観が変わったよ。本当に少しだけ。
例をだすと台風がきた。告白される。宝くじがあたる。それぐらいの「非日常」なら少しだけ受け入れることができるようになったんだ。あぁ・・・・・・・・あとそうそう、まだ例があったよ。
空から少女が降ってきたりな。
2章の始めなので短めです。
今回のタイトルは階級という意味です。
これからもよろしくお願いします!