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元主人公、今は脇役願望。  作者: 花澤文化
第6章『銀色の闇』
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銀色の闇fifth 第41話 BATBOSS

「あなた・・・・まさか・・・・」

「そう、お前は高さでどちらが命令を下せるかを決めていたんだ!」


天使ラーエイの能力の謎を知った井野宮。ラーエイは愛の天使ではなくくらいの天使。自分のいる高さが操る物より1メートル高ければ命令できるという能力。


「やるじゃない・・・・」


しかし、ラーエイはその能力を使い、全ての金属などを集め、物の塊をつくりだした。


「終わりね、井野宮君!」

「くっそぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


その瞬間その塊は崩れ、井野宮は無傷だった。天使ラーエイにぶつかり無理やり1メートルの範囲から脱出させたのだ。


「何すんのよー・・・あら?あなたは・・・・・・・」

「志野野辺雄大。シルバーウルフの総長・・・大和大神でもある」













「志野野辺君でしょ、知ってるわ。毎日見てたもの」

「変わった告白だな。最近感じる視線はお前だったのか」

「害がないようなら無視。あるようなら消せという命令だったの」

「誰からのだ?」

「答えない。黙秘権。でも志野野辺君。あなたは害があるようね」

「俺は志野野辺じゃない。今は大和大神だ。志野野辺は井野宮天十に家からでるなと言われているからな」

「そう、悪かったわ。今は志野野辺君じゃないのね。大和大神君」


天使はほほ笑む。ここは井野宮天十がいる場所から500メートル離れた場所。ビルがおおい高層地区と呼ばれる商店街の一部だ。


「そういえば途中から人がいないようだけど・・・・あなた何かした?」

「無関係の人は巻き込みたくないからな。でも俺は何もしてない。もうちょうど商店街が閉まる時間なんだ。」


井野宮天とが家から出てから約2時間。まわりはかなりの暗闇に包まれている。


「で、私に何か用かしら?」

「用?まぁ、そうだな。とりあえずお前は俺の仲間を殺したからな」

「ばれてたんだ。タツヤ君だっけ?ごめんなさいね、暗き蝙蝠と争わせるにはこれしかなかったの」

「そうか・・・・やはり・・・・・・」


そういって志野野辺こと大和大神は刀を取り出す。木刀だ。大和大神は白い学ラン。下はダボダボで上は前を開き、胸、腹には包帯を巻いている。古風というか一昔前の不良のようだ。頭には白いはちまき。そして髪の毛は逆立っている。


「まるで狼ね」

「そうだろ・・・・俺はお前を・・・・倒す!」


すごいスピードで木刀を前に突き出す。それをラーエイは体をひねり最小限の動きで舞うようにかわす。ラーエイはもうすでに少し浮いている。


「我が愛に応えなさい!」


鉄パイプ三本が大和大神にむかって投げられる。パイプは生きているように不規則に動く。


「ふっ!」


まず大和大神は一本目のパイプの端を木刀で叩き、自分からそらす。そのパイプは回転をはじめブーメランのように曲がり二本目をはじく。三本目はその場から横に飛ぶことで回避。すぐさま立って木刀を構える。


「まるで隙がないわね」

「一応リーダーだからな。強くなければだめだろう。それにお前の腕力もすごいな」

「腕力?・・・・・・あぁ、ありがとう」


大和大神は気付いてなかった。こいつが人間じゃないということに。天使だということに。普通の人間なら気付かないであろう。その上、天使化だってしていない。姿は人間そのもの。


「(なるほどね・・・・・まだ天使を知らないんだ。井野宮君のことも知らないみたいね・・・)」

「どうした?」

「いえ、なにも」


大和大神は動きだした。木刀の刀身を体に隠し、居合斬りのように斬る。さすがの天使もかわせなかったのか、マンホールを盾にしていた。しかし大和大神の一撃はそのマンホールを吹き飛ばした。とっさにマンホールの端を叩いたのだ。それによりマンホールは吹き飛んでいった。


「へぇ、あなたも腕力強いのね」

「お前も少し浮いているけど・・・なんの手品だい?」

「手品・・・・ね。私の手品にはタネがないのよ」


今度はラーエイから動き出した。周りには自転車が2台。それを順番に飛ばしてくる。大和大神は素早い横ステップでかわす。次はまたパイプだ。パイプ三本は一斉に右、左、真正面の三方向から襲ってくる。それを上にジャンプすることでパイプ同士をぶつけさせてかわす。


「戻れ、自転車」

「!!」


上から自転車がふってきた。上に飛んでいるためかわせない。しょうがなく木刀で受ける。弾こうとしたその時・・・・・・・。


「ごふっ・・・・」


もう1台の自転車が横からぶつかり大和大神を吹き飛ばした。


「あはははははははっ!!!私の操れる能力に上限はない!どんなものでもいくらでも操れる!・・・・・もうダメかな?脇腹とかにぶつかってたら骨の一本や二本は・・・・」


ヒュッ


ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!


「はぁ・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・」

「まだ戦えるんだ」


大和大神はその場からすぐ移動して、一瞬で天使にきりかかったのだ。とても自転車をくらったとは思えない。だが包帯のしたから血がにじみでている。


「でもだめよん。私には盾があるんだから」


天使は目の前に自転車の盾をつくっていた。そのせいで大和大神の攻撃はふさがれてしまった。


「くっ・・・操るだかなんだか知らないがこのぐらいでは立ち止まらない・・・・・」

「あなた・・・井野宮君と似てるわね・・・・・」













「あれー?ラーエイが戦っているのかー?悲し恨み羨ましいぞ」


ここは公園。天使アルミトルスは自分の仕事をある程度終え、休んでいるとラーエイの能力を感じた。


「僕も戦いたいなー・・・・・・・・・って言ってるそばからか・・・・・でてきな・・・」

「・・・・・・・・・ばれてたか・・・・・」


公園の木陰から人がでてきた。全身を黒い服で覆い、服はピッチリしたスーツなのに袖と足の裾だけダボダボ。袖に至っては地面につきそうなぐらい長い。髪も漆黒で長い。袖と裾以外はどこかの映画にでてくる最新のスーツをきた怪盗のようだ。


「君はだれ?僕はアルミトルス」

「私は・・・・・・・・・・・・・・・」






撫子蝙蝠なでしここうもり。暗き蝙蝠のリーダーだ」






死闘が本格的にはじまる。

また最近更新できなくてすいません・・・・。


今回のタイトルは暗き蝙蝠のリーダーという意味で。


急に寒くなってきましたね・・・

すごく風邪気味です。


でわ

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