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元主人公、今は脇役願望。  作者: 花澤文化
第6章『銀色の闇』
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銀色の闇second 第38話 FRENZY

俺は銀色の闇を止めるべく商店街を走っていた。


人通りも少なく安心したのもつかの間、カツヤ、シン、アヤセという3人のシルバーウルフが俺の前に!


なんとかカツヤを気絶させたが、残りはまだ2人もいる。


「俺がお前らの想いを。言霊を砕く!!」


このふざけた戦いを終わらすため再び戦いに挑んだ。








「いくぜぇ!アヤセ!!」


シンが動いた。俺の足を払う攻撃らしくしゃがみ、蹴りをくりだす。


「さっき俺がやった技だぜ!自分の技をくらうかよ!」


俺は思いっきりジャンプすることによってそれをかわした。しかし、そこでアヤセが背後に迫ってきていることに気づく。アヤセの手には木刀。こいつら意外と古風だな。


「くらえ!!!!」


ジャンプしていたため避けることができない。しかし俺は頭を横に動かし、無理やり避ける。もちろんそのかわり俺の肩に攻撃を受けることになった


「ぐっ・・・・」


俺は木刀で殴られた衝撃で少しよろけた。その隙を見逃さなかったシンが木刀を構える。その構えは明らかに・・・・・


「居合かよ!!!」


シンがやったのは居合斬り。腹を狙っての攻撃だった。しかしそれは居合では腹を狙うしかないということなのだ。こいつらはそこまで木刀に慣れているわけじゃない。なので居合での上段斬りはできないだろうと予測した。そして予測は当たった。


「うぉおおおおおおおおおおおおお!!!」

「なっ!」


俺は木刀をつかむ。剣筋が見えたからこそできた技。そのまま木刀を自分に引き寄せ、そしてそれについてきた体を・・・・


「お前らは間違っている!そしてずるいんだよ」

「がはっ・・・・」


シンをダウンさせた。


「さーて、次はお前だぜ」

「くそ・・・・なめるな!!!」


やけになったのかそのまま木刀を振り下ろすアヤセ。しかしそんなもの苦戦するわけもない。ただの暴力だ。かわせないわけがない。しかし俺はあえて・・・・


「う・・・・そだろ・・・。片手白刃取りかたてしらはどり・・・・」

「気づけ。自分たちの過ちに。そして詫びろ。俺にじゃない。勇敢なものたちに」

「くそぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

「お前らが主従関係を語るんじゃねぇ」


ドゴッ








「あはーん、いい感じねーん」


ここは商店街内のビルの屋上。天使ラーエイはいた。アルミトルスは一緒ではない。


「アルミちゃんは今頑張っているから。いい感じに感情がおかしくなってきたわねー。私の愛の出番も終わっちゃったし暇だわー」







「あははははっははは!!!この感情はなんなんだろうね!まったく嬉し喜び楽しいや!」


天使アルミトルスは商店街内の公園にいた。


「感情がいい感じにぐっちゃぐちゃだよ!!嬉し楽しみ面白いや!!!!あははははははははは!!!」






「それにしても異常じゃないか・・・」


異常。その表現に間違いはない。あのリーダー代理が自ら戦争をふっかけるなんて。シルバーウルフリーダー代理は好戦的だが約束はちゃんと守る男。暗き蝙蝠リーダー代理は穏やかで争いを嫌う優しい人。


「そんなひとたちがなんで・・・戦争なんて」


気が狂ってる。壊れているとしか言いようがないこの感じ。


「なにはともあれ急がないとな」


俺はあのあとアヤセを倒し、また商店街内を走っている。距離はまだ遠いが人ごみがないので走りやすい。意外とスムーズに進めた。


「さっきの天使も見つかんねぇし・・・・。どうなってんだよ」


ところで今回の件にあの天使たちは関わっているのだろうか。俺には分からない。でも・・・・


「天使のせいにしないとやってけねぇよな・・・・」


俺の気分は最低まで落ち込んでいた。


「井野宮・・・天十か?」

「!?」


不意に声をかけられる。まだ誰かわからないのにひどく嫌な予感がする。いや、まさかね。シルバーウルフときたから次は・・・・・みたいなありきたりな展開にはならによね。ね!


「暗き蝙蝠からきた。お相手いたす」

「なんだ・・・・・?」


いろいろと古風なやつだった。人数は一人。女。黒い装束を身にまとい、黒髪のロングだった。落ちついて雰囲気がする。


「お前も俺の邪魔をするのか?」

「うむ。それはしょうがないことだ。まずお前は強いときく。私はどれほどまで戦えるのか興味があった」


なんか悪い奴じゃなさそうなんだけど・・・・。まぁ、今回はそんなこと言ってる暇はないな。


「いいぜ、かかってこいよ」

「では・・・・・・ふんっ!」


ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!


「・・・・・・・・・・・・・・・・え?」

「ふむ。はずしたか。なかなかやるじゃないか」


俺は驚くを通りこすぐらい驚いていた。だってさ。俺は生身の人間なんだぜ。能力も今は使えない。しかし相手は・・・・・


「お前・・・・それなんだよ・・・・」

「あぁ、これか?これは鉄球だ。鎖もついてる。ちなみに名前は鎖月という」


きいてねぇよ。とはいえなかった。鉄球といってもおおきさは小さい。しかし重さが段違いだ。その証拠に投げた鉄球は地面にめりこんでいた。


「では・・・・参る!」

「ひっ・・・!」


俺の死闘はまた始まった。

タイトルは狂気


なんか短めになってしまいましたがきりがいいところで次回にしました。


たまに更新が遅れることがあります。しかしそんなときはあの人が書いてるしなぁと思ってくれれば幸いです。


でわ

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